バフェット太郎です。

明日の雇用統計を控えて、ダウ平均は-158.13ドル(-0.74%)安の2万1320.04ドルと下落して取引を終えました。下落した主な要因は、労働市場に関する冴えない経済指標が相次いだことで、市場心理が暗くなったためです。

雇用統計の前哨戦となる、ADP6月全米雇用報告によれば、民間部門雇用者数は予想18万5000人増に対して、結果15万8000人増と予想を大きく下回りました。

また、7月1日までの一週間の米新規失業保険件数は予想24万3000件に対して、結果24万8000件と予想より悪化しました。また、前週比で4000件増と三週連続で増加しています。

米国の労働市場は完全雇用に近づくにつれ、雇用創出のペースが鈍り始めた可能性があります。ちなみに、ロイターが実施したエコノミスト調査によれば、明日の雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想17万9000人増、失業率は4.3%と予想されています。

さて、今にも崩れ落ちそうな株式市場を前に投資家の不安心理は高まりつつあります。

【恐怖指数:$VIX】
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投資家の不安心理を表す恐怖指数は前日比+13.28%と急騰しています。

人気ハイテク株「FAAMG」株はフェイスブック(FB)-1.01%安、アマゾン・ドット・コム(AMZN)-0.64%安、アップル(AAPL)-0.94%安、マイクロソフト(MSFT)-0.74%安、アルファベット(GOOGL)-0.49%安と軒並み売られました。

また、債券市場は米10年債利回りが+1.72%pt高の2.37%と上昇(価格は下落)した一方、米2年債利回りは-0.72%pt安の1.40%と下落(価格は上昇)しました。さらに足下ではドルが急速に買われるなど、投資家のリスクオフが鮮明になっています。

個人投資家たちの多くは今年、ハイテク株の永遠の上昇を夢見てFAAMG株に投資しましたが、それはひと時の夢だったのかもしれません。とは言え、長期的に見れば大きく上昇してきたわけですから、近視眼的に相場を眺めるのではなく、長期的に見れば株価は上昇すると自信を持つことができるかもしれません。

ただし、それは必ずしも簡単なことではありません。
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【マイクロソフト:MSFT】
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例えば、マイクロソフト(MSFT)の株価は長期的に見れば右肩上がりで上昇してきたものの、ITバブル崩壊後の01年に14.72ドルの安値を付け、金融危機後の09年には12.34ドルとITバブル崩壊後の安値を更新するなど10年近く低迷していた時期がありました。

これは何もマイクロソフト(MSFT)だけの話ではなくて、多くの人気ハイテク株に共通することです。強気相場が続いているうちはいいですが、一度弱気相場が始まり株式市場が長期で低迷すれば、配当を生まないバリュエーションの高いハイテク株に投資するメリットはほとんどありません。

一方で、配当に着目した個人投資家たちは、相場が低迷している中で配当を再投資することで資産を増やすことができるのです。それを横目に、上昇が見込めないグロース株に長期投資するということは、みんなが思っているよりずっとずっと難しいことなのです。

だからこそ、人気グロース株の長期投資でお金持ちになった投資家がほとんどいないのです。

グッドラック。

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