バフェット太郎です。

NYダウ株式市場は、前日比+66.02ドル(+0.31%)高の2万1640.75ドルと史上最高値を更新するも、ITサービス大手のIBM株が急落したことを受けて上値は抑えられました。

IBMは昨日の第2四半期決算で、21四半期連続の減収に落ち込んだことを発表しました。

【IBM:日足】
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IBMは前日比-4.20%安と急落して取引を終えました。PER12.08倍、予想PER10.69倍、配当利回り3.86%とバリュエーションは魅力的です。

【IBM:週足】
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ただし、いくらバリュエーションが魅力的だと言っても、ここからさらに値下がりする可能性は高いためナンピン買いはオススメできません。仮に135ドルまで下落したとするなら、予想PERは9.78倍、予想配当利回りは4.14%となります。

さて、バフェット太郎はIBM株を含めた米優良企業10社に均等分散投資していますが、この10銘柄の分散投資に対して、集中投資しすぎだとの意見を持つ人もありますが、ハッキリ言ってそれは間違いです。

彼らは、エンロンやリーマン・ブラザーズなど破綻した企業を挙げて、株が紙屑になるリスクを恐れているのです。しかし、そもそも01年に粉飾決算で破綻したエンロンは、天然ガスの長期契約から20年先に発生する利益を時価評価して現在の利益として計上するなど利益の水増しをしていたのです。

水増しした利益は損益計算書を見ても見破ることは難しいですが、キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフローを眺めれば、「これはどこかおかしい」と気づくことができます。

そもそも営業キャッシュフローとは、本業で儲けたお金がどれだけ会社に入ったかを示す数字なので、エンロンの20年先に発生する利益など計上されないのです。

ちなみに、08年の金融危機に破綻したリーマン・ブラザーズも、破綻するまでの過去四年間で営業キャッシュフロー大赤字を計上していました。

【リーマン・ブラザーズの営業キャッシュフロー:2004-2007】
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一方で、リーマン・ブラザーズは買い戻していない自社債務を時価評価して4億ドルの利益を計上していました。これは、簿価100の自社債務を市場で30で買いもどして70の利益を損益計算書に計上するという会計処理です。

こうすることで、本業が儲かっていないのにも関わらず利益を計上することができるのです。

ちなみにIBMのキャッシュフローは以下の通りです。
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(出所:モーニングスター

営業キャッシュフローは安定して黒字を達成しています。これはIBMが各国の官公庁や大企業と長期のパートナー契約を結んでいるためです。

このように、営業キャッシュフローが安定して黒字を達成できる事業に投資すれば、保有銘柄を40、50と増やさなくても10銘柄に分散投資すれば十分です。10銘柄に均等分散投資すれば資産全体に与える影響も10分の一となり、IBM株が前日比-4.20%安と急落しても、資産全体に与える影響は-0.42%程度に過ぎないです。

むやみやたらに分散投資してもそこから得られる分散効果は微々たるものなので、管理する手間やコストが増えるだけです。個人投資家は営業キャッシュフローが万年黒字の優良株8~16銘柄に分散投資するだけで十分です。

グッドラック。

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