バフェット太郎です。

NYダウ株式市場は2万1830.31ドルと史上最高値を更新するなど楽観に傾きつつあります。その証拠にVIX(恐怖)指数は10.29ptと低水準で推移しています。

【VIX(恐怖)指数】
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VIX指数は上昇するほど投資家が先行き見通しに悲観的になっており、下落するほど楽観的になっていることを表しています。従って、現在の10ptという水準は、投資家たちが先行き見通しに楽観的になっており、かなり油断しているというわけです。

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ところで調整局面とは、一般的に10%の下落を指すわけですが、過去一年以上振り返って見ても5%の下落さえありません。ちなみにS&P500指数が一年間5%の下落を経験しなかった例は1950年以降の67年間で6回しかなく、今回は95年以来最長となっています。
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こうした中で多くの投資家たちは、「下がったら買う」という強気の姿勢を示しているため、株価は値下がりする度に買い支えられる一方、それ以上買い進むほどでもないため、ボラティリティの低い熱狂に欠けた強気相場が続いているのです。

また、自分だけ儲け損なうわけにもいかず、加えて市場平均から乖離もしたくないので、割高感を懸念しながらも相場から降りられないし、FAAMG株のようなハイテク株中心の銘柄を選ばざるを得なくなっているのです。

そのため、個人投資家たちのポートフォリオは、将来の先行き見通しを気にしてボラティリティに備えたポートフォリオを構築しているというよりは、むしろリスクに弱い高PERのグロース株やハイテク株中心のポートフォリオになっています。彼らは08年の金融危機以降の相場を振り返って、グロース株やハイテク株に楽観的になっているようですが、永遠に続く強気相場などないという当たり前のことを考えれば、むしろグロース株やハイテク株をポートフォリオに組み入れるのは避けて、警戒しなければならないはずです。

また、経験の浅い投資家ほど、「根拠なき自信」を武器に果敢にリスクを取りに行くわけですが、過去を振り返れば82年から00年にかけて、ブラックマンデー(87)や湾岸戦争(90)、アジア通貨危機(97)、ロシアデフォルト(98)など、長期的な強気相場の中で何度も大暴落や調整局面を迎えたことを考えれば、ボラティリティの高い銘柄ばかり保有することがいかに大変なことかがこれからわかると思います。

グッドラック。

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