バフェット太郎です。

ぼくたちは幸せになるために生きていますが、お金持ちになれたからといって誰もが幸せになれるわけではありません。それでもぼくたちがお金持ちを目指すのは、それが少なくとも「幸せ」に近づく方法だと信じているからに他なりません。

実際、お金持ちが貧乏人よりもずっと幸せなのは事実です。例えば、お金が多すぎることに悩んで自殺する人はいませんが、お金がなくて自殺する人は大勢います。また、お金があれば人生の選択肢が増えて自由になりますが、お金がなければ選択肢がなく不自由な生活を余儀なくされます。こうしたことから、お金持ちが貧乏人よりずっと幸せであるということがわかると思います。

しかし、国民全員の収入が増えたからといって、国民全員が幸せになれるわけではありません。

【日本の一人当たりの実質GDP:1980-2017】
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(出所:世界経済のネタ帳

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物価変動を除いた、日本の一人当たりの実質GDPの推移を眺めると、バブル崩壊以降も緩やかに上昇していることが確認できます。一方で多くの日本人の生活満足度はほとんど上がっていません。これは何も日本だけの現象ではなくて、米国や英国、フランス、ドイツ、イタリアなどの西欧諸国でも同じ現象が見られています。つまり、国民全員の収入が増えたからといって、生活満足度や幸福度が高まるわけではないのです。

どうしてお金持ちは貧乏人よりずっと幸せなはずなのに、社会全体がお金持ちになっても幸せになれないのでしょうか。この問いに対して、英国の哲学者ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)は、「人はただお金持ちになりたいのではない。他人よりお金持ちになりたいのだ」と説明しました。

例えば、あなたが働いている会社の平均年収が300万円で、あなただけが年収600万円なら、あなたの幸福度は高くなりますが、平均年収が1200万円の中で、あなただけが年収が800万円しかないのなら、あなたの幸福度はずっと低くなります。つまり、いくら収入があるかではなく、相対的に他人よりも多いのか、あるいは少ないのかが重要なのです。

また、お金がもたらしてくれるステータスも、多くの人々がお金を求める理由のひとつになっています。例えば、高級車や高級時計を身に着けることは、自分が他人よりもお金持ちであることをシグナリングしていることに他ならず、羨ましく思われることで幸福度を高めることができるからです。

また、婚活で年収600万円以上の男性と400万円未満の男性とでは年収600万円以上の男性の方がチャンスが多くなります。

従って、幸福が相対的なものであるならば、比べる相手が貧乏であればあるほど自分の幸福度が高くなることがわかります。では、ぼくたちは普段、誰と比べているのでしょうか。

ぼくたち投資家は誰と比べてお金持ちなら幸せになれるのでしょうか。

つづく。

グッドラック。

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