バフェット太郎です。

NYダウ株式市場は前日比66.71ドル(+0.30%)高の2万2092.81ドルと、8営業日連続で史上最高値を更新しました。上昇した主な要因は好調な雇用統計を受けて金融株が軒並み上昇したためです。

【ダウ平均:$INDU】
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雇用統計の非農業部門雇用者数は、前月比予想18万3000人増に対して、結果20万9000人増と予想を上回りました。好調の目安とされている20万人も2カ月連続で上回りました。

失業率は予想4.3%に対して、結果4.3%(前月から-0.1pt)と予想に一致しました。4.3%という数字は5月の失業率と同じで16年ぶりの低水準です。

5月と6月の就業者数はそれぞれ14万5000人増、23万1000人増に改定され、合計2000人の上方修正となりました。

平均時給は26.36ドルと前月比0.09ドル増と、昨年10月以来の大幅な増加幅を記録しました。ただし前年同月比では2.5%増と、これまでと同様の緩やかな伸びにとどまりました。
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労働参加率は62.9%と前月比0.1pt上昇。

やむなくパートタイム職に就いている人や職探しを諦めた人も含めた広義の失業率は8.6%と前月から変わりませんでした。07年の景気拡大期はこれが一時7.9%まで低下していました。

予想を上回る好調な雇用統計を受けて、JPモルガン・チェース(JPM)は1.25%高、ゴールドマン・サックス(GS)+2.59%高、シティ・グループ(C)+1.25%高、バンク・オブ・アメリカ(BAC)+2.46%高と金融株が軒並み上昇しました。

さて、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長はかねてから米国経済を回復させるためにはインフレ率2%が必要だと考えていて、2%を達成するためには賃金が3.0-3.5%増加しなければならないと言われています。

しかし、非農業部門就業者数は好調に伸びているものの、増加分の約45%が医療関係と飲食店など所得の低い職業であることを考えれば、全体の賃金の伸び率に貢献してくれません。また、企業も飲食店などの単純労働は生産性も上がりにくいので簡単に賃上げしたりしません。

そのため、労働参加率がさらに高まり完全雇用となる中、飲食店で人材確保が困難になり、生産性にそぐわない賃上げに踏み切らない限り目標達成は難しいです。また、ドル安による物価上昇で賃金が上がる可能性も残されています。

グッドラック。

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