バフェット太郎です。

行動経済学の世界では、投資家は自信過剰で不必要な売買を繰り返す傾向があると言われています。つまり、ダウ平均が史上最高値圏で推移する中で、本来売らなくても良い優良銘柄を売ったり、周りの投資家から取り残される不安から割高な人気株を買ったりする人たちは、みんな自信過剰バイアスに支配されているというわけです。

▮投資家は頻繁な売買を避けろ
短期的な売買は、カードゲームで手持ちのカードを一枚捨て、デッキの中から新たにカードを一枚引くのを繰り返すことと同じです。しかし、カードを一枚引くたびに取引き手数料が発生し、さらには含み益の乗ったカードを捨てれば税金が確実に課税されます。そのため、売買頻度の多い投資家ほど長期的に損をする傾向があります。

実際、91年から96年にかけて米国で行われた世論調査によれば、当時、6万6000世帯の株式売買行動を調査した結果、市場全体の年平均リターンは17.9%だったのに対して、世帯の全体の中で最も頻繁に売買を繰り返したグループのリターンは11.4%と大幅にアンダーパフォームしたのです。また、男性は女性よりも自信過剰バイアスに支配される傾向があり、売買頻度も活発です。そのため、投資家は短期的な売買を減らすだけで長期的なトータルリターンを改善さられるのです。

しかし、投資家の中には特別な事情により、株を売ってお金を工面する必要に迫られる場合もあるかもしれません。そうした時、多くの投資家は値上がりしている銘柄を売りますが、これはハッキリ言って間違ったやり方です。もし、どうしても株を売る必要に迫られたら、値上がりしている銘柄ではなく、値下がりしている銘柄を売らなければなりません。

▮値上がりしている銘柄を売るな!値下がりしている銘柄を売れ!!
一般的に多くの投資家は、値上がりしている銘柄を売って利益を確定するよりも、値下がりしている銘柄を売って損失を確定する方が遥かに大きなストレスが掛かります。そのため、値下がりしている銘柄を売るという行為は、「失敗」を認めることに他ならないため決断が難しいのです。一方で、値上がりしている銘柄を売るという行為は、例え利益に課税されたとしても、「成功」という満足感を味わえるため喜んで値上がりしている銘柄を手離すのです。

もちろん株式市場全体が急落しているような調整局面で、値下がりしている銘柄を売らずに持っている方が賢明な場合もあります。それは、その銘柄の業績が安定していて、時間の経過とともに株式市場に投資資金が還流されれば自ずと株価が回復するような場合です。しかし、不正会計をしたカナダの製薬会社、バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル(VRX)のような明らかに銘柄選択を間違えたとわかっているのに、「売らない限りは損失が出ない」とか「ポジティブサプライズがあるかもしれない」など根拠のない願望で持ち続けることは間違いです。

「売らない」という意思決定は、「現在の価格で買う」という意味に他ならないので、保有し続けることが果たして本当に正しいのかよく考える必要があります。また、値下がりしている銘柄を売り損失を計上すれば、譲渡益や配当金の税負担が軽くなります。反対に値上がりしている銘柄を売れば税負担は重くなります。そのため投資家にとって賢明な投資判断は、「値下がりしている銘柄を売る」ということです。

グッドラック。

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