バフェット太郎です。

トランプ大統領の政府閉鎖発言が重しになり、ダウ株式市場は-87.80ドル(-0.40%)安の2万1812.09ドルと下落して取引を終えました。

トランプ大統領が「メキシコ国境の壁を建設するために必要な予算を確保できなければ、政府機関の閉鎖も辞さない」と話したことで、警戒感の高まりを受けて株価は下落しました。

その後、共和党のポール・ライアン下院議長が記者会見で、「誰も政府の閉鎖を望んでいない。閉鎖することは我々の利益にならない」と発言したことで一時的に下げ幅を縮める場面もありましたが、米国の連邦債務上限の引き上げ期限が迫る中で、投資家の不安心理を取り除くことはできず、結局ズルズルと値を下げて取引を終えました。

米国の連邦債務上限の引き上げができなければ、最悪、米国はデフォルト(債務不履行)となるわけですが、議員たちが夏休みから戻るのは9月5日で、債務上限の引き上げに向けて作業ができる日数は12日しかないため、投資家たちの不安が高まりつつあります。

米国の大手格付け会社、フィッチ・レーティングスは「米国の連邦債務上限が適時に引き上げられなければ、米国のトリプルA格付けを見直す可能性がある」としました。

【$VIX:恐怖指数】
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投資家の不安心理を表すVIX指数は、これまで下値が切り下がり続けてきましたが、8月以降は地政学的リスクの高まりや政治不安が懸念されてやや上振れしています。

8月も残すところあと一週間となり、いよいよ一年で最悪の月と言われる9月を迎えようとしています。9月はバカンスからリフレッシュして帰って来たファンドマネジャーが7-9月期の第3四半期決算末近くに株の処分売りをしやすいため、機関投資家たちがポートフォリオのリバランス(配分調整)を終えるまで相場がギクシャクしやすい傾向があります。

最近、過去一年以上を振り返って見ても5%の下落さえないのですが、これは1950年以降の67年間で6回しかありません。今回は95年以来最長を記録しているのですが、これが嵐の前の静けさを意味しているとするなら、その静けさもそろそろ終わりに近づきつつあり、今年の秋は長期投資家の信念をへし折る調整局面を迎えるかもしれません。

グッドラック。

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