バフェット太郎です。

そもそもなぜ、ぼくたちは幸せにならなければならないのでしょうか。幸せになることってそんなに大切なことなのでしょうか。

哲学者レイモンド・アンジェロ・ベリオッティ著『幸福は過大評価されている』によれば、「人生は楽しい経験や快適なもとライフスタイルを求めるだけにあるのではなく、むしろ意味ややりがいのある経験に焦点を合わせるべきである。そして、その副産物として幸福が得られれば素晴らしい。だが、幸福それ自体が動機づけや行動の目標になってしまってはならない。なぜなら、幸福とは追い求めれば追い求めるほど逃げていくものだからだ」と主張しています。

つまり、例えば幸せになることを目的に結婚したとしても(また、子どもをつくったとしても)、それ自体の幸せにはすぐ慣れてしまうので、さらに「幸せになるための何か」を求め続けてしまい、幸せはどんどん逃げていくということです。

一方で、やりがいや使命をもって子育てや仕事に打ち込んだりする人は、例えちょっぴり不幸な人生だとしても、その人生には意味があり、むしろ意味のある不幸な人生の方がいいのではないかとも考えることができます。

とはいえ、幸せになることでのメリットはたくさんあります。

2005年に三人の米国心理学者が発表した論文、『幸福は人は不幸な人よりも人生で成功する』によれば、人は成功したから幸せになれるわけではなくて、幸せだから成功する傾向にあると結論付けました。
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例えば、仕事での成功については、幸せな人ほど仕事を休んだりすぐに疲れたりせず、熱心に仕事をする傾向にあります。また、他の従業員に対して愚痴や悪口をいったりもしません。そのため、幸せな人ほど仕事が長続きし、収入にも反映されやすいです。

また、収入が増えれば結婚する確率が高くなります。(結婚しても幸福度があがるわけではありませんが)。さらに、幸福な人は必要なときに他人から助けてもらえたり仲良くしてもらったりすることができます。加えて、人は不機嫌な相手より幸せな相手と仲良くしたいものなので、幸せな人ほどたくさんの人から慕われ、また、関係が維持できることが多くなります。

健康面で言えば、幸せな人ほど免疫力が上がることが確認されていて、将来病気になる確率を下げる助けになるそうです。

つまり、幸せになれば収入が上がりやすいし、健康で長生きすることが期待できます。また、他人との良好な関係も維持しやすいです。しかし、「それだけ」です。また、幸福な人が人生のすべての面で成功するというわけではありません。

批判的な思考や疑いの視点が必要とされる場面では、マイナスの感情も役に立ちます。そしてもっと重要なことは、意味のある人生を(子育てや仕事にやりがいや使命感をもって)生きることで、それ自体が価値のあるものだと言えます。

従って、幸せを求めて幸せになることは必ずしも大切なことではないと言えます。しかし、多くの人は意味ある人生のなかで、幸せも同時に手にしたいと思うはずです。

では、すべてを手に入れることが果たしてできるのでしょうか?

つづく。

グッドラック。

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