バフェット太郎です。

米労働省が発表した8月の非農業部門就業者数は予想17万9000人増に対して、結果15万6000人増と予想を下回りました。

失業率は予想4.3%に対して、結果4.4%と予想を下回りました。

6月の就業者数は23万1000人増から18万9000人増と下方修正され、7月の就業者数は20万9000人から21万人に上方修正されました。合計では4万1000人の下方修正となりました。

平均時給は前月比0.03ドル増の26.39ドルでした。前年同月比では2.5%増で、これまでと同様の緩やかな伸びに留まりました。

労働参加率は62.9%と前月と同水準を維持しました。

8月の雇用統計には、ハリケーン「ハービー」によるテキサス州での洪水被害などの影響は(発生が終盤だったため)反映されていません。

予想を下回る雇用統計を受けたものの、FRB(米連邦準備理事会)がバランスシートの縮小計画を発表するには十分な勢いを維持しているとの見方が大勢を占めています。

また、市場参加者たちは賃金の上昇ペースが依然として鈍いことから、年内あと一回の利上げには慎重になるだろうと予想しています。そのため、FRBによる金融緩和が維持されるとの見通しから株式市場はプラスに反応し、ダウ平均は一時2万2000ドルの大台を回復しました。

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【ダウ平均:日足】
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今後、米国経済がさらに加速するためには、賃金と物価の伸び率が一段と力強い上昇を見せなければなりません。しかし、理論上では賃金と物価を加速させるために十分な失業率を達成しているのにも関わらず賃金の伸び率は鈍いままです。

これは、所得の低い飲食店や医療関係を中心に就業者数が増加しているためで、これらの単純労働は生産性が上がりにくいので賃金も上昇しにくいです。そのため、企業側が生産性にそぐわない賃上げに踏み切らない限り賃金は上昇しにくいです。

FRBの金融緩和が続く限りは米国株式市場は堅調に推移する公算が高いです。ただし、予想に反してタカ派的な政策に舵を切るようなら、市場は先行き不透明感からリスクオフの姿勢を鮮明にし、相場が一気に冷え込む可能性もあります。

グッドラック。

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