バフェット太郎です。

個人投資家の中には、本質的な価値よりも割安な価格で売られている株を買い、本質的な価値に達したら利食いしようと考えている投資家がいます。

このような投資スタイルをバリュー株投資と言って、代表的な投資家には著名投資家ウォーレン・バフェットの恩師、ベンジャミン・グレアムがいます。彼は『賢明なる投資家』において、セーフティ・マージン(安全域)という概念を生み出し、株価評価を定量的なアプローチによって評価すべきという投資スタイルを確立しました。

具体的に言えば、A株のBPS(一株当たりの純資産)が10ドルである一方、株価が6ドルで市場で売買されている場合、A株のPBR(株価純資産倍率)は0.6倍となり、本質的な価値よりも40%ディスカウントされていると考えることができるのです。また、『証券分析』ではPER(株価収益率)が10倍未満の銘柄がバリュー株投資に望ましいとしています。これを優良株に投資する条件にしたらものすごく厳しくて、とてもじゃないけれど投資なんてできません。

こうした保守的な投資概念は、グレアムの生きた時代背景が大きく影響していると思われます。グレアムは1929年の世界恐慌を経験しており、当時のダウ平均はわずか三年で高値から90%も暴落した時代だったのです。ウォール街では、高層ビルから飛び降り自殺する人たちが相次ぐほどパニックと悲観一色でした。

そのため、グレアムの投資スタイルはより一層保守的な色合いが強くなったと考えられるわけですが、グレアムの投資スタイルは必ずしも正しいとは言えません。なぜなら、本質的な価値に達したら株を売り払わなければならないからです。

例えば、1974年のバークシャー・ハザウェイのPBRは約0.5倍と本質的な価値の半値で株が取引きされていました。その後株価は上昇に転じ、1980年ついにPBRが1倍をつけたので、グレアム流の投資スタイルに従えばここで売却しなければなりません。

しかし、仮に2017年現在まで保有していたら、その後26万ドルもの値上がり益を手にすることができたことになります。コンスタントに利食いしていくことも大切ですが、グレアム流の投資スタイルでは偉大な企業が永続的に成長し、株主還元することで得られるはずの複利効果の恩恵は一生得られないのです。

もちろん、どちらの投資スタイルが優れているか明確な答えはありません。「仮に何十年と保有していたら…」というタラレバは、生き残っている企業にだけ言える話で、いくらその時々で将来有望のイケてるグロース株だとしても、バイ・アンド・ホールドした結果、経営破綻や上場廃止の影響で株が紙クズになったりする場合だってあるからです。

そのため、グレアム流のバリュー株投資をする場合は、「あのまま持っておけば良かった」と後悔することを受け入れて機械的に売買をする必要があります。また、個別銘柄にバイ・アンド・ホールドする場合はより保守的な優良株に限ります。

グッドラック。

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