バフェット太郎(@buffett_taro)です。

今から10年前の2007年10月、ダウ平均は1万4000ドル、S&P500は1560ptをピークにこれまでの強気相場から一転して弱気相場に突入しました。

こうした相場全体が下落する局面において、配当は「クッション材」と「加速装置」の二つの役割を果たすことで、投資家のパフォーマンスに大きく貢献しました。

一つ目は、配当を再投資することで保有株を余分に積み増すことができることです。これがポートフォリオ全体の下落を受け止める「クッション材」の役割を果たします。

二つ目は、相場がいったん回復すれば、積み増した分の保有株が上昇相場のアクセルとなり、パフォーマンスを大きく上昇させる「加速装置」の役割を果たします。

ここで注意しなければならないのは、「連続増配株」と「高配当株」を混同してはいけないことです。

【S&P500:VIG:VYM:2007年10月~2010年12月末までの株価推移】
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チャートは07年10月から10年12月末にかけての株価推移です。

VIGは、バンガード・米国増配株式ETF(VIG)のことで、大型株で連続10年以上増配実績のある銘柄に投資しているETFです。(組入銘柄数186)

VYMは、バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)のことで、大型株のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄に投資しているETFです。(組入銘柄420)

これらETFとS&P500指数の弱気相場におけるパフォーマンスを比較すると、2007年10月時点を100とした場合、増配株で構成されているVIGが89.77(-10.23%安)と最もパフォーマンスが良く、次いでS&P500指数の80.53(-19.47%安)、そして高配当株のVYMが76.32(-23.78%安)が最もパフォーマンスが悪かったです。

どうして高配当株は増配株や市場平均に対してパフォーマンスが悪いのかと言うと、高配当株の中には見せかけの高配当株が含まれていることが多く、下落局面(つまり不況)において、配当を減配する可能性が高いためです。つまり、高配当株の配当は「クッション材」の役割を果たすどころか、いざという時に「クッション材」を引いてしまうので株価が大きく下がるというわけです。

一方で連続増配株というのは、不況においても安定したキャッシュフローが見込めるので配当に安心感があります。これは経営陣と株主の間に長年の信頼関係がありますから、配当が「クッション材」の役割を果たすわけです。

ちなみに、バフェット太郎が投資している連続増配株10銘柄も、同期間は市場平均をアウトパフォームしています。

【バフェット太郎10種:S&P500指数】
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【各種騰落率:2007年10月~2010年12月末】
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(※バフェット太郎10種のうち、アルトリア・グループ(MO)とフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)は08年にスピンオフしているため除きました)。

弱気相場の中でS&P500指数が-19.47%と暴落する中、バフェット太郎10種構成銘柄のうち、ウォルマート・ストアーズ(WMT)、コカ・コーラ(KO)、IBM、マクドナルド(MCD)がそれぞれ+14.60%、+13.777%、+24.57%、+34.62%と上昇しました。一方で、エクソン・モービル(XOM)は-21.78%と市場平均をアンダーパフォームしました。

このように、多くの連続増配株の配当は弱気相場において「クッション材」の役割を果たします。ちなみに「加速装置」になり得るかについては、こちらのチャートを参考にしてください。

【S&P500指数:配当貴族(連続増配株):1990-2014】
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1990年時点を100とした場合、2014年12月末にかけてS&P500指数は1000だったのに対して、配当貴族は1800でした。そしてチャートをよく眺めると、ITバブル崩壊後、金融危機後に両者のパフォーマンスの差が拡大していることがわかると思います。つまり、配当が「加速装置」の役割を果たしていると言えます。

★★★

連続増配株投資は保有株を少しずつ少しずつ増やしていく投資スタイルです。多くの個人投資家は値上がり益が期待できる株に投資してソッコーでお金持ちになりたいと思っていますが、連続増配株は値上がり益が期待できない株に投資してゆっくりお金持ちになる投資法なので、多くの個人投資家に不人気な投資戦略です。そのため、連続増配株投資は根気強く粘り強い投資家が報われやすいです。

グッドラック。

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