バフェット太郎(@buffett_taro)です。

NYダウ株式市場が過去最高値を更新する中で、投資家たちは調整局面がいつ来るのかと慎重になりすぎて身体がカチコチに固まっています。投資家たちはそういう時こそ、長期的に物事を考え、優良株を長期保有する覚悟を固めなければなりません。

さて、そもそも米国株式市場は割高なのでしょうか。S&P500指数の実績PERは25.38倍、予想PERは19.10倍と、金融危機前の2006年以降、予想PERの上限が18倍だったことを考えれば割高であると言えるかもしれません。

とはいえ、予想PERをバリュエーションの判断材料にするのには限界があります。なぜなら業績相場(景気や業績の拡大を織り込んで株価が上昇していく局面)において、予想PERが先行して上昇することがあるからです。(現在は税制改革の期待感も追い風になって予想PERを押し上げています)。

別の言い方をすれば、業績相場の終盤はこれ以上業績が拡大しないとの見通しからPERが高止まりします。そのため、金融危機直前の予想PERは18倍台がピークだったわけです。

さて、著名投資家ウォーレン・バフェット氏は米国株に対して長期的に強気の見通しを示していて、金利と比較すれば米国株は割安な方だと主張しています。ところで金利と比較するとはどういうことでしょうか。

【S&P500指数の金利調整後PER】
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(出典:『楽天証券』)

上のチャートはS&P500指数の金利調整後のPER(予想PER×長期金利)で、株価と長期金利を比較した場合のバリュエーションを示しています。

現在(10月16日)のS&P500指数の予想PERは19.10倍、長期金利は2.33%ですから、金利調整後のPERは0.45倍になります。これは25年平均の0.76倍を大きく下回る水準です。

現在の株価水準で金利調整後のPERが25年平均の0.76倍に達するためには、長期金利が4%でなければなりません。反対に、現在の長期金利の水準で金利調整後のPERが0.76倍に達するためには、予想PERが32.5倍、つまりS&P500指数は4322ptと、+70%の上昇余地があることを示唆しています。ダウ平均であれば3万8420ドルです。

もちろん、FRBが緩やかで持続的な利上げを想定していることを考えれば、金利が上がらないことは考えにくく、長期金利の上昇とともに株価も緩やかに上昇していくことが期待できます。ただし、そうした中で瞬間的な調整局面も想定されるわけですが、そういう時こそ投資家は長期的に物事を考え、狼狽売りをせず、配当を再投資するなどして静かに上昇相場の恩恵を享受すべきです。

ちなみに、金利調整後のPERを売買の判断材料に使ってはいけません。なぜなら、92年の金利調整後のPERは1.1倍と割高を示していたものの、ダウ平均は00年にかけて3000ドルから1万1000ドルと大きく上昇したからです。

そのため、バリュエーションを気にして下手な売買をするよりも、超優良株に投資して、機械的に配当を再投資して長期で保有した方が、多くの投資家にとって賢明な判断になり得ます。

グッドラック。

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