バフェット太郎(@buffett_taro)です。

今からちょうど10年前の2007年10月、ダウ平均は1万4198.10ドルと史上最高値を記録しました。当時、リーマンショックの発端となったサブプライムローン問題が顕在化しており、マーケットは市場参加者たちに「警告」を発していました。

そもそもサブプライムローンとは、返済能力の低い個人向けの住宅融資のことで、金融機関はリスクが高いことを承知で貸し出していました。一方で金融機関はリスクヘッジとして、サブプライムローンを債権化して、トリプルAの優良債券に少しだけサブプライムローン債を混ぜることで、大手を振ってサブプライムローン債を売りさばいていたのです。

つまり、新鮮で高級なパティの中に、賞味期限の切れた腐ったパティを少量混ぜて、新鮮でおいしい高級ハンバーガーとして売っていたわけです。

07年8月、この腐ったパティが混ざった新鮮でおいしい高級ハンバーガーを大量に買っていた仏銀BNPパリバの運用悪貨が表面化し、パリバ・ショックが世界に広がりました。

しかし、各国の中央銀行が緊急に資金を供給し、利下げに動いたことで難局をくぐり抜けました。とはいえ、10月の企業決算シーズンで金融機関が次々と損失を出す中、株式市場は11月ー4.0%安、12月ー0.8%安、08年1月ー4.6%安、2月ー3.0%安と徐々に下値を切り下げるように下落していきました。

【ダウ平均の騰落率】
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08年3月、米投資銀行大手のベアスターンズは連銀に対して、「資金不足に陥り、72時間以内に資金調達できなければ破綻する」と伝えると、同業大手のJPモルガン・チェースが慌てて救済買収に乗り出し、危機を未然に防ぎました。これは4月のFRBの議会証言で明らかになりました。

当時、「第二のベアスターンズ」に怯える悲観的な参加者がいる一方、ベアスターンズは偶然の不運が重なっただけで、リーマン・ブラザーズのような投資銀行は今でも市場から資金を調達できると考えられていました。結果、第二のベアスターンズは生まれないとする楽観的な参加者による買いが優勢となり、4月は+4.5%高で引けました。

しかし6月の第2四半期決算シーズンで、金融機関の保有証券及びその損失額の開示姿勢は不誠実で、投資家たちを欺く内容であったことから、株式市場は急落。連銀による投資銀行の救済はないとの見方が広がりました。

9月、第3四半期決算シーズンを前にリーマン・ブラザーズが破綻すると、株式市場は雪崩のように暴落し、09年3月、ダウ平均は一時6469.95ドルを付けるなど12年ぶりの安値をつけました。

★★★

さて、経済学者のカーメン・ラインハート氏とケネス・ロゴフ氏の研究によれば、主要国は1929年以降の大恐慌から脱するのに平均10年かかったとのこと。2017年が大恐慌以来の金融危機からちょうど10年経ったことを考えれば、これから本格的な成長軌道に乗ると主張しています。

とはいえ、2007年のサブプライム危機、1997年のアジア危機、1987年のブラックマンデーと、危機が10年サイクルで訪れているため、2017年は成長軌道に乗るというよりも「まさか」の落とし穴があるのではと警戒感を強めている投資家も少なくありません。

著名投資家ハワード・マークス氏も強気相場に悲観的な投資家の一人で、現在の強気相場について「野球でいえば8回」と警告しています。

こうした相場の行方について、最終的な結論は「将来、起こり得ることは誰にもわからない」になるのですが、我々投資家は「少なくともわかる未来」に投資する必要があります。

今後、世界人口は増加し、人々の生活が豊かになるという未来は、「少なくともわかる未来」であるはずです。コカ・コーラのソフトドリンクやプロクター&ギャンブルの日用品、ジョンソン・エンド・ジョンソンのヘルスケア用品が売れ続けることを予想することは何も難しいことではないのです。

例え相場の未来がわからなくても、「わかる未来」にだけ投資さえすれば、かなり高い確率で投資家は報われます。

グッドラック。

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