バフェット太郎(@buffett_taro)です。

クレジットカード最大手のアメリカン・エキスプレス(AXP)が第3四半期決算を発表しました。

EPSは予想1.48ドルに対して、結果1.50ドルと予想を上回りました。

売上高は予想83億1000万ドルに対して、結果84億4000万ドルと予想を上回りました。

17年通期のEPS見通しは予想5.74ドルに対して、新ガイダンス5.80~5.90ドルと予想を上回りました。

EPS、売上高、ガイダンスは三拍子揃って予想を上回ったものの、2001年からCEO(最高経営責任者)を務めているアフリカ系アメリカ人のケネス・チェナルトCEOが2018年2月1日付で辞任することが発表されたことを嫌気して、時間外取引で1%以上急落しました。

【アメリカン・エキスプレス:AXP】
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これはアメリカン・エキスプレスの長期チャートです。過去20年で20%を超える暴落を6回経験しています。

アメリカン・エキスプレスは著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)の主力銘柄としても有名ですが、近年はチェナルトCEOの下、低金利下の収益源としてカード事業に傾倒する大手銀行と競合し、16年3月には得意先の有料会員制量販店コストコ・ホールセール(COST)との提携を解消されるなど苦戦していました。

ただし、17年6月上旬には世界最大級のホテルチェーン、ヒルトン(HLT)とクレジットカードの独占発行権を獲得するなどの成果も上げており、株価も回復しています。

さて、アメリカン・エキスプレスは配当性向が21.6%と比較的低い一方、自社株買いに積極的で、過去4年間で発行済み株式数の18%を買い戻すなどしています。これは一年間で4.5%ものリターンを投資家に還元しことを意味し、配当利回り1.4%を足せば、5.9%のリターンになります。とはいえ、アメリカン・エキスプレスの株をバフェットのように永久保有するのはなかなか難しいです。

なぜなら、過去20年間を振り返って見ても、20%を超える暴落を6回経験しており、一回当たりの平均下落率は45.65%にも上るなどボラティリティが激しいからです。

経験の浅い投資家ほど、40~50%程度の下落に耐えることくらい簡単だと考えていますが、これは株価が後で回復するということがわかっているから言えることです。

例えば、14年の高値から弱気トレンドに入り、コストコとの提携が解消される中でアナリストらから「アメックス」ブランドの競争優位性は脅かされていると指摘されたことに加えて、バークシャー・ハザウェイのナンバーツー、チャーリー・マンガー氏が株主総会で、「ワイドモート(競争優位性)を維持し続けることはアメリカン・エキスプレスのような優良株とて難しい」と発言しました。

この時、株価は高値から40%程度下落したわけですが、投資家たちはこの水準からさらに下がるかもしれないし、あるいは(下がらなくても)このままずっと回復せずに低迷が続くと考えていました。

こうした中で多くのホルダーたちは、アメリカン・エキスプレス株を保有し続けるよりも、今すぐ値上がりが期待できるバイオ株やFANG銘柄に投資した方がずっと資金効率が良いと思いつくわけです。そうしてアメリカン・エキスプレス株を投げ売りする「都合の良い理由(言い訳)」を見つけて、永久保有から脱落するわけです。

これが長期投資の難しさです。

グッドラック。

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