バフェット太郎(@buffett_taro)です。

13日のNYダウ株式市場は前日比+17.49ドル(+0.07%)高の2万3439.70ドルと小幅上昇しました。上昇した主な要因は、プロクター&ギャンブル(PG)+0.95%高、マクドナルド(MCD)+1.07%高と、バフェット太郎が保有する連続増配高配当株が軒並み買われたためです。また、タバコ株のアルトリア・グループ(MO)やフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)もそれぞれ+1.26%高、+0.48%高と買われました。

一方で相場の足を引っ張ったのはコングロマリット大手のゼネラル・エレクトリック(GE)でした。前日比ー7.17%安の19.02ドルと死ぬほど暴落しました。

ゼネラル・エレクトリックが急落した主な要因は、今朝公開した記事にある通り、18年12月期の通期利益見通しを大幅に下方修正したためです。

18年12月期通期のEPS見通しは、旧ガイダンス2ドルに対して、新ガイダンス1~1.07ドルと大幅に引き下げられました。ちなみにアナリストらは1.15ドルと予想していました。

また四半期配当は0.24ドルから0.12ドルへ半分にする見通しです。ゼネラル・エレクトリックは1899年以来一貫して配当を支払い続けていますが、2009年の金融危機以来三度目の減配となります。ちなみに最初の減配は1929年の世界恐慌です。

ゼネラル・エレクトリックのジョン・フラナリーCEOは航空、ヘルスケア、電力の三大事業に経営資源を集中させ、それ以外の分野では大半から撤退すると計画しています。これにより、100年の歴史を持つ輸送事業や照明事業のほか、油田サービス大手ベーカー・ヒューズの持ち株も手放すことになります。

とはいえ、事業再建への道のりは長くなりそうです。

例えば、輸送事業や照明事業から撤退することで税負担が増える可能性があります。また、石油サービスの切り離しには時間を要することも予想されています。さらに、同社は来年の設備投資予算を34億ドル削減する見通しで、これは短期的なフリー・キャッシュフローの改善が期待できるものの、将来の成長速度を鈍化させる副作用もあります。

こうした中で株価も低迷する可能性があります。
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【ゼネラル・エレクトリック:GE】
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例えば、配当を減配したことで連続増配企業にフォーカスして投資するファンド勢はゼネラル・エレクトリック株を強制的に売却しなくてはなりませんし、年末にかけて投資家の節税を目的とした「損出し売り」も懸念されています。

また、ゼネラル・エレクトリックの過去18年間の長期チャートを眺めると、デッドクロス発生に伴い株価が大暴落していることが確認できます。02年のドットコムバブル崩壊後は高値からー60.7%暴落し、08年のリーマンショックに至っては高値からー81.5%も大暴落しました。

そのため、過去18年で三度目となる今年もデッドクロスの発生とともにさらに下落することが予想されます。目標株価は11年の高値である17.06ドル、あるいは10年の高値である14.85ドルになる見通しで、それぞれ直近の高値31.54ドルからー45.9%、ー52.9%下げることになりそうです。

目先、売られ過ぎによる買い戻しなどで短期的な反発も予想されるため、慌てて買い向かう投資家もいると思いますが、バフェット太郎の読者はそういう素人臭いことはやめてください。

「頭と尻尾はくれてやれ」という相場の格言通り、例え底値から10~20%上昇してからでもいいので、業績が改善し、チャートが上向いてから買い向かうようにしてください。

グッドラック。

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