ウォーレン・バフェットは一般の個人投資家向けに「S&P500ETF」が最も賢明な投資先だと助言しています。しかし、ジェレミー・シーゲルは『株式投資の未来ー永続する会社が本当の利益をもたらす(日経BP)』で、「S&P500ETFはこれからもまずまずのリターンをもたらすだろう。だが財産を築くにはもっといい方法がある」として高配当戦略を推奨しています。

高配当戦略で最も有名な投資手法は「ダウの犬(Dogs of the Dow)戦略」です。「ダウの犬」とはダウ30種平均採用銘柄のなかで最も配当利回りの高い10社を選んで投資し、毎年一度、銘柄を入れ替えるという戦略です。これは優良株を割安な価格で取得することを目的とした戦略です。ジェレミー・シーゲルはこれを応用したS&P10種を推奨しています。

S&P10種とは、S&P100種採用銘柄で最も配当利回りの高い10銘柄を選んで投資し、配当を再投資するというものです。これをさらに応用してS&Pコア10種も推奨しています。S&Pコア10種とは、過去15年間一度も減配していないグループの中から、最も配当利回りの高い10銘柄を選んで投資し、配当を再投資するというものです。それらの戦略の結果が以下の通りです。

各種年率リターン
S&P10種        15.69%
S&Pコア10種      15.68%
ダウコア10種      14.90%
ダウ10種      14.43%
ダウ30種      12.00%
S&P500               11.18%

これらの調査結果の影響を受けて、ぼくはS&P500ETFではなく、S&P100種採用銘柄の中から、配当利回りが高く、連続増配を続けている優良企業を中心に選んで投資しています。

単純にS&P10種、あるいはS&Pコア10種を模倣しない理由は、バランスの取れた業種分散をしたいからです。もし2015年の時点でS&P10種に投資しようとすると、業種は石油株、タバコ株、通信株、自動車株に偏ってしまいます。『株式投資の未来』によれば、1957年から2003年にかけて、トータルリターン(配当再投資を含む実質リターン)の上位20銘柄のうち、実に90%はヘルスケアと生活必需品が占めているということですから、こうした事実は無視できません。

また、石油株や自動車株の値動きは、景気に強く影響を受けるので、リスクが高くなりやすいです。そのため、リスクを抑えるためにも、景気の影響を受けにくく値動きのマイルドなヘルスケアや生活必需品を中心にしたポートフォリオを組む必要があるのです。

ぼくの投資資金は生活必需品に50%、ヘルスケア、通信、IT、一般消費財、エネルギーの五業種に各10%ずつ振り分けています。

スポンサードリンク