バフェット太郎です。

米国経済は2008年の金融危機以降、好調な労働市場を背景に失業率が低下しているのにも関わらず、賃金と物価が伸び悩んでいます。これについて、FRBのイエレン議長は「謎」とし、この謎の解決は次期FRB議長のパウエル氏に委ねられました。

また、米10年債利回りが鈍化していることから、多くの投資家たちも将来の景気見通しを悲観的に見ており、物価は上昇しないと考えているようです。

さて、これまで賃金が上昇しなかった背景には、主に小売、レストラン、サービス業など、給料の安い職業に限定して労働市場が拡大したためと考えられます。これなら、失業率が低下する一方で賃金が上がらなかったという理屈が通用します。

また、物価が上昇しなかった背景には、原油をはじめとしたコモディティ価格の下落が挙げられ、原油価格は2014年の100ドルから、2016年に一時30ドルを割り込む水準まで売り込まれました。

そのため、これらの問題が解消されれば、賃金も物価も上昇することが期待できるというわけです。

とはいえ、賃金を引き上げる方法は、生産効率を高めるしかありません。しかし、小売やレストランで働く労働者の生産効率を引き上げることは難しいです。そのため、唯一の方策は労働参加率をさらに拡大し、失業率をさらに低下させることで、小売やレストラン、サービス業で人材不足を引き起こすことです。こうすることで企業は人材確保のために賃金を引き上げざるを得なくなります。つまり、賃金の上昇は失業率3%台で推移してから見られると思います。

また、物価上昇も賃金を引き上げる要因となり得ます。

この物価上昇率についてですが、最近は原油だけでなく銅の価格も上昇してきていることから、将来的にインフレ圧力が高まるのではと予想することができます。

【銅:日足】
3
銅価格は過去半年で20%以上上昇しており、銅鉱山世界最大手のフリーポート・マクモラン(FCX)の株価はわずか一カ月で30%以上上昇しています。

【原油:日足】
2
原油先物価格に至っては過去半年で40%も上昇しており、約二年半ぶりに60ドル台の大台まで回復しました。これを受けて石油メジャー大手のシェブロン(CVX)の株価は半年で20%以上上昇しています。

こうしたことから、物価の上昇圧力は強まっており、これまで「謎」とされていた物価の伸び悩みも解決の兆しが見えつつあります。

物価の上昇局面では、先に挙げたフリーポート・マクモランなどの素材株やシェブロンなどのエネルギー株が買われやすいです。

また、過去を振り返ると、物価上昇率が2.5%を上回っていた2006年から2007年の間、通信株と公益株が20%上昇するなど好調でした。さらにその前の2000年から2002年の間は、生活必需品株と素材株が好調だった一方、ハイテク株が不調でした。

歴史は全く同じ顔をして繰り返すことはありませんが、似た顔を見せるとすれば、今後インフレ率が上昇するなら、投資家の予想に反してエネルギー株や素材株、生活必需品株などが上昇する一方、ハイテク株が下落します。

グッドラック。

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