バフェット太郎です。

ダウ平均が2万5000ドルの大台を突破する中で、シラーPERは26.36倍と歴史的な割高水準であることから、多くの投資家たちは警戒感を強めています。

【シラーPER:1871ー2018】
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シラーPERが25倍を超えたのは、過去100年間で08年の金融危機と00年のドットコムバブルだけ。

そもそもシラーPERと普通のPERの違いですが、普通のPERがEPSに対して何倍の価格で取引されているかを表す指標であるのに対して、シラーPERはインフレ調整後EPSの10年移動平均値を用いて計算したものです。これは、一時的な要因による収益変動や景気循環の影響を除くなど、ノイズを消すことができるため、実質的な株式価値を計る指標として投資家の間で注目されています。

「シラーPER」の人気に火がついたのは、ロバート・シラー著の『投機バブル 根拠なき熱狂』で、当時、多くの市場参加者たちは90年代の株高を「企業がITを活用することで生産効率が飛躍的に向上したため」とし、株高を正当化していました。

こうした中でシラー教授だけはシラーPERの高騰を理由に『投機バブル 根拠なき熱狂』で米国経済に警鐘を鳴らすと、直後にドットコムバブルが崩壊。多くの投資家らはシラーPERを称賛したのです。

しかし、近年では会計原則の概念が定まらず、度々改定されていることからシラーPERが正常に機能していないと指摘されています。

従来の会計基準では、企業が業績を実際より大きく見せていましたが、最近ではそのような手口が通用しなくなり、実態に見合った正確な業績が反映されるようになりました。そのため、シラーPERは計算方法を改める必要があることが指摘されているのです。

そこで、ペンシルベニア大学のジェレミー・シーゲル教授が再計算すると、シラーPERは20倍弱にまで低下し、これは過去140年間の平均17倍と比べてやや高い程度で決して割高とは言えないんです。

事実、16年の米大統領選挙直前のシラーPERは27倍でしたが、当時のダウ平均が1万8000ドルだったことを考えると、シラーPERの警告に従って株を手放してしまった投資家は、その後40%もの利益をみすみす見逃したことになります。

従って、シラーPERを信じる必要はありません。

グッドラック。

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