バフェット太郎です。

ダウが史上最高値を更新する中で、日本の米国株投資家は株高の恩恵を受けていますが、ドル円が1ドル110円台と急落したことで、値上がり分が相殺されつつあります。

【ドル円:日足】
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ドルが下落している主な要因は、米国債保有額として世界最大の中国が、米国債の投資に消極的な姿勢を見せていて、貿易摩擦などを理由に米国債の購入を減らすか停止するかもしれないとの観測が広がったためです。米国債の需要がなくなれば、短期的にはドル買い需要に一服感が出るので為替はドル安に傾きやすいです。(ただし、米国債利回りの上昇は長期的に見ればドル高要因です。)

また、円が買われている理由は、日銀が長期国債の買い入れ額を減額したことで、ステルス・テーパリング(隠れた緩和縮小)を始めているとの観測が広がったためです。金融引き締めは国債利回りの上昇を意味するため、円高要因になります。

とはいえ、日銀が実際に金融引き締めに動いているわけではなく、ステルス・テーパリングはあくまで観測です。一方で、FRBが政策金利を段階的に引き上げているのは事実で、好調な経済指標と企業業績を背景に年三回の利上げも現実味を帯びている中で、米国債利回りはますます上昇することが予想されます。そして、日銀が金融緩和を継続すれば、自然と日米金利差は拡大し、ドル高円安に動きます。

【日米金利差とドル円:2016-2018】1
チャートは過去二年間の日米金利差とドル円の推移です。金利差と為替が概ね相関関係にあることがわかると思います。

緑の〇で囲ってある2016年1月~3月を眺めると、日米金利差とドル円に大きなギャップがあったことが確認できます。これは市場参加者たちの多くが米国の利上げペースは加速して日米金利差は拡大すると予想しており、ドルを先回りして買っていたためです。

しかし、2016年の利上げ回数は年一回と、当初予想の年三回を大幅に下回ったことで、このギャップは修正されるようにしてドルが急落しました。

その後、再び日米金利差とドル円は相関関係を示すようになりましたが、ここに来て再びギャップが生まれつつまります。現在は日米金利差が拡大しているのにも関わらず、ドル円が下を向いています。

これは、市場参加者たちが日銀は緩和縮小に動くのではと考えていて、将来の日米金利差の縮小を織り込んでドルを売っているためです。しかし、この予想に反して日銀が緩和縮小に動かず、FRBが予定通り年三回の利上げを実施すれば日米金利差は拡大するので、そのギャップを埋めるようにして急速にドルが買われることが予想されます。

そして、2016年12月、米国の政策金利が0.50%~0.75%の中で日米金利差が2.5%、ドル円118円だったことを考えると、18年3月、1.50%~1.75%の政策金利の中で日米金利差がさらに拡大して、ドル円は120円台を目指すと思います。

グッドラック。

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