バフェット太郎です。

著名投資家ウォーレン・バフェットは「キッチンにゴキブリが一匹いれば、他にもたくさんいる証拠だ」と語りました。

さて、コングロマリット大手のゼネラル・エレクトリック(GE)が介護保険事業で62億ドルもの費用を計上したことを明らかにしたことで、投資家たちはまだゴキブリが隠れているのではないかと疑心暗鬼になっています。

【ゼネラル・エレクトリック:GE】
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奈落の底に落ちていくGEの株価を前に、泣き崩れる投資家もいるかもしれません。

GEは1896年にダウジョーンズ社がダウ12種を作った際の最初の構成銘柄であり、今でもダウ銘柄に採用されている唯一の銘柄なのですが、今回の大暴落をきっかけに「いよいよダウ銘柄から除外されるのでは」との懸念が高まっています。

そもそもダウ平均は構成銘柄30社の株価を平均して算出しているため、株価の高いボーイング(340ドル)やゴールドマン・サックス(260ドル)の株高がダウ平均に大きく寄与しています。一方でGEは16ドルまで値下がりしてしまったので、ダウ平均に対する寄与度はボーイングの20分の一にまで落ち込んでいます。

そのため、ダウ・ルールである「最高価格銘柄と最低価格銘柄の比率はおよそ10分の一にとどめる」の幅を完全に超えているので、将来、ダウ構成銘柄から除外されてもおかしくありません。

当然、ダウ平均から除外されることが決定すれば、ダウに連動することを目指して運用しているパッシブ・ファンドから大量の売り注文が出るだけでなく、今後も投資資金の流入が見込みにくくなることを嫌気して、株価はさらに下落する可能性が高いです。

ドイツ銀行はGEの目標株価を15ドルに引き下げましたが、ダウ平均から除外されることが決定すれば10ドル程度まで下がる可能性もあるとしています。

こうした中で多くのGE株ホルダーたちは、ダウ除外という「処刑の日」を戦々恐々と震えて待っているわけですが、もしかするとこの「処刑の日」は、これからGE株に投資してみようかと考えている投資家にとっては朗報になり得るかもしれない。

2013年9月、バンク・オブ・アメリカ(BAC)とヒューレット・パッカード(HPQ)、アルコア(AA)の三銘柄はダウ平均から除外されましたが、その後の一年間のパフォーマンスを追ってみると、S&P500種指数が+17.18%高だったのに対して、バンク・オブ・アメリカは+20.58%高、ヒューレット・パッカードは+68.82%高、アルコアは+89.61%高と市場平均を大きく上回っています。

加えて、2015年3月にAT&T(T)がダウから除外されましたが、その後の一年間のパフォーマンスを追ってみるとS&P500種指数がー0.56%安だったのに対して、AT&Tは+16.95%高と市場平均を大幅に上回りました。

そのため、GEはダウ構成銘柄から除外された日から上昇トレンドに向かうことが期待されます。とはいえ、やはり除外される日にかけてGE株が大量に売り込まれることを考えれば、「ただの反発にすぎない」と言えなくもないので、ホルダーにとって朗報というわけではありません。

しかし、これからGE株に投資しようか迷っている投資家にとっては、業績の改善を待たなくても底値買いのチャンスに恵まれる公算が高いです。

グッドラック。

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