バフェット太郎です。

バートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理(日本経済新聞出版社)』によれば、世代別の資産配分(アセットアロケーション)を推奨しているけれど、これは現実を無視した机上の空論でしかありせん。

彼の提唱するアセットアロケーションは以下の通りです。

20代半ば     30代半ば~40代初め
株式:70%    株式:65%
債券:15%    債券:20%
不動産:10%   不動産:10%
現金:5%      現金:5%

50代半ば     60代後半~
株式:55%    株式:40%
債券:27.5%   債券:35%
不動産:12.5%  不動産:15%
現金:5%      現金:10%

バートン・マルキールは投資家は年齢を重ねるごとに、リスクの高い株式を減らし、債券や不動産(REIT)など、リスクが低く配当収入が期待できる資産に資金をシフトすべきたと推奨しています。

しかし実際問題として、20代の給与水準は低いうえ、結婚資金やマイカー、マイホームの頭金など、数年以内に必要なまとまったお金を用意する必要があります。結婚式費用等に300万円、マイカー100万円、マイホームの頭金300万円となれば700万円が必要です。もちろん、両親やパートナーが一部援助してくれるかもしれませんし、結婚式をシンプルにしたり、マイカーやマイホームを買わないという選択肢もあるので必ずしも700万円が必要というわけではありません。ただ、一般的なライフスタイルを考えるのであれば、30代初めまでには数百万円のまとまったお金は必要です。

それにもかかわらず、20代半ば~30代半ばの投資家が、わざわざ変動の激しいリスク資産を中心にアセットアロケーションを組むでしょうか。ほとんどは現預金中心で資産運用どころではありません。結果的に、給与が高く、子どもにお金がかからなくなる世代の50代半ばの投資家が、最も株式などのリスク資産に投資できるのです。

つまり、バートン・マルキールの世代別アセットアロケーションは、現実問題を無視した机上の空論でしかないわけです。

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