バフェット太郎です。

先週、米10年債利回りが2.85%に達したことをきっかけに突如として米国株が売られ、世界の株式市場に波及するなど「米国発世界同時株安」の様相を呈しました。

過去二年間、米国株式市場に調整局面らしい調整がなかったことから、普段、仮想通貨市場の暴落を「メシウマww」と笑って優雅な米国株ライフを楽しんでいた投資家さんたちも、内心ヒヤッとしたんじゃないかなと思います。

そこで、名著『市場リスク 暴落は必然か』を振り返って、投資家はどのように暴落に対処すればいいのかを考えたいと思います。

ちなみに、著者のリチャード・ブックステーバー氏はMIT(マサチューセッツ工科大学)で経済学博士号を取得し、ソロモン・ブラザーズやモルガン・スタンレーで計量分析やリスク・マネジメントを担当し、87年のブラック・マンデーや98年のLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の破綻を間近で見てきています。

本書は08年のリーマン・ショック直前に発売されたことから爆発的に売れ、投資家にとっての名著となりました。

さて、426ページに及ぶ本書を一文で要約すれば、「金融市場は複雑怪奇である。従って、投資家は最低限の”リスク・マネジメント”をした上で、後はリスクに慣れるしかない」ということになります。

ここで言う「リスク・マネジメント」とは、「シンプルな金融商品と、少ないレバレッジ」を意味します。そもそも従来型のリスク・マネジメントとは、証券化してリスク分散するという考え方で、まさにサブプライムローン問題の発端となったものです。

そもそもサブプライムローンとは、過去に借金の延滞履歴があるなど、信用度の低いサブプライム(優良でない)顧客に住宅ローンを組ませて、その債権を証券化したものです。

しかし、そのままではいつ破裂するかわからない爆弾を売るようなものなので、優良債券の詰め合わせセットに少しだけ混ぜ合わせて、優良債券として世界中にバラまかれたのです。

投資家は優良債券に投資しているつもりが、今にも爆発しそうな爆弾も一緒に抱えていることを知るとパニックに陥って狼狽売りし、世界の株式市場は暴落していきました。

このように、複雑な金融商品は結局のところリスク・マネジメントができていないため、ブックステーバーはわかりやすいシンプルな金融商品に投資すべきとしています。

また、暴落は予測不可能であり、避けることができないことから、投資家はレバレッジをあまり掛けるべきではないと主張しています。

例えば、今回の調整局面だけを見ても、S&P500ETFが直近の高値から約11%下落したのに対して、S&P500ブル3倍ETF(SPXL)は32%も暴落しました。瞬間的な調整ではなく、これがズルズルと続く弱気相場となれば、とてもじゃないけれど耐えられる人は少ないと思います。

従って、多くの投資家にとってシンプルな金融商品と、少ないレバレッジでが暴落に備えた最適な投資戦略となりそうです。

グッドラック。

(参考:『市場リスク 暴落は必然か』)

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします

SPONSORED LINK