バフェット太郎です。

米国経済は今、好調な労働市場を背景に賃金が上昇し、米10年債利回りが2.87%と上昇(価格は下落)するなどインフレ懸念が高まっています。インフレとはすなわちドルの価値を低下させることなので、相対的にモノやサービスの値段が上がります。

そのため、原油や天然ガス、金や銅、トウモロコシや大豆などのコモディティ(商品)価格が上昇しやすいです。そして、コモディティ価格が上昇すれば新興国の株価も上昇します。

なぜなら、新興国の家電製品や自動車を先進国の人たちは誰も買いませんが、新興国の原油や大豆は先進国の人たちでも買うからです。そして、需要が同じであるならば、価格が上昇すれば新興国企業の業績は改善します。従って、新興国株と商品価格は相関性が強いです。

そこで、米国の投資家にとって代表的な新興国株であるメキシコ株とコモディティ価格の過去の推移を眺めてみたいと思います。

【CRB指数とメキシコ株ETF:1996ー2008】
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これは1996年から2008年(金融危機)までのトムソン・ロイター・コアコモディティCRB指数(CRB)とiシェアーズ・MSCI・メキシコ・キャップト・ETF(EWW)のチャートです。コモディティ価格とメキシコ株が相関関係にあることがわかります。

【CRB指数とメキシコ株ETF:2008ー2018】
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金融危機以降、コモディティ価格が低迷したことでメキシコ株も低迷しました。特に14年秋以降は原油価格が暴落したことで多くの新興国株が軒並み急落しました。

このように、コモディティ価格と新興国株は強い相関関係にあることがわかっているので、インフレ懸念の高まりはコモディティ高と新興国株高を意味します。

とはいえ、コモディティ価格が上昇するからと言って必ずしも新興国株が上昇するわけではありません。過去を振り返ると、94年から95年にかけてCRB指数は118から141と約20%上昇したのにも関わらず、メキシコ株は44%も暴落しました。

暴落の原因は米国金利の急騰でした。それまで低金利の米国から高金利のメキシコへと流入していた投資マネーが、米国金利の上昇に伴い一気に資金が逆流してしまったのです。これを受けてメキシコ・ペソは大暴落しました。

しかし、その後はペソ安の恩恵を受けてメキシコの輸出競争力が高まり、コモディティ価格の上昇に伴いメキシコ株も96ー08年のチャートの通り大きく上昇しました。

従って、インフレ懸念が高まる中、今後は新興国株とコモディティに投資妙味はあるものの、米10年債利回りが上昇する中で新興国株は短期的に暴落するリスクもあります。そのため、新興国株に投資する人たちはこうした激しいボラティリティを覚悟した上で長期投資しなければ、96ー08年のような強気相場に乗ることはできません。

グッドラック。

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