バフェット太郎です。

バフェット太郎は金利の上昇は株高を意味するため、長期的には株高はまだまだ続くと考えています。また、世界的な株高を背景に、投資マネーは次第に米国から新興国へ流入することが予想されるため、新興国株のパフォーマンスは米国株をアウトパフォームすると考えています。

そこで、最も注目されている新興国株と言えば「ベトナム」です。ベトナムはTPP(環太平洋パートナーシップ)加盟国の中で最も一人当たりのGDPが小さい国であることから、TPPの恩恵を最も受けると見られています。

【一人当たりのGDP:2016】
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そもそもTPPとは、シンガポール、オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランド、ブルネイ、チリ、マレーシア、メキシコ、ペルー、ベトナムの11カ国による、経済の自由化を目的とした経済連携協定です。具体的に言えば、ヒト、モノ、カネの流れを自由にして経済を活性化させる狙いがあります。また、TPPには中国に対抗できる経済圏を作るという目的もあります。

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さて、歴史を振り返ると、94年に米国とカナダ、そしてメキシコの三カ国によるNAFTA(北米自由貿易協定)が施行されましたが、この時最も恩恵を受けたの国が新興国メキシコでした。

当時、米国は今日のように低金利だったので、高金利のメキシコに投資資金が大量に流入してメキシコ投資ブームが起きたのです。しかし、その後米国でインフレが加速し始めると、FRBは政策金利を急ピッチで引き上げたことで投資資金が次第に逆流し始めます。

投資家たちはリスクの高いメキシコに投資するよりも、リスクが低くて金利の高い米国株に魅力を感じるようになったわけです。しかし、投資資金をメキシコから米国に還流させるということは、ペソ安ドル高を誘発するため、メキシコ政府は物価の急上昇を抑制するためにペソ買いドル売りをしなければなりません。

とはいえ、メキシコ政府は無限にドルを保有しているわけではありませんから、最終的にドルが枯渇してしまいペソの暴落を眺めることしかできなくなりました。これが「メキシコ通貨危機」です。

この通貨危機でメキシコの株価指数であるボルサ指数は、94年の高値から95年の2月末にかけて44%も暴落しました。とはいえ、その後は通貨ペソ安を背景に輸出競争力が増したため、メキシコ経済は立ち直ることができました。ボルサ指数も95年の2000ポイントから2000年には8000ポイントと大きく上昇しました。

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もしかするとベトナムはTPPに加盟したことで、メキシコ同様、投資ブームに沸き、そして通貨危機を引き起こしてしまうかもしれない。とはいえ、ベトナムの外貨準備高は95年の13億ドルから18年は530億ドルと、23年間で約40倍も増えていることを考えれば、それほど心配する必要はないとも言えます。

ところで、日本の個人投資家がベトナム株に投資する場合、個別株だけでなくETFに投資するという選択肢があります。

例えば、ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)」や「db x トラカーズ・FTSEベトナムUCITS・ETF(03087)」がそれです。

投資の世界では「個別銘柄に投資するよりも、インデックスファンドやETFに投資することが賢明である」と言われていることから、上記のETFを投資対象と考える投資家も少なくありません。しかし、ベトナム投資の場合は必ずしもそれが正しいとは言えません。

なぜなら、ベトナムETFはベトナム株価指数を大幅にアンダーパフォームする傾向にあるからです。

【ベトナム株価指数とベトナムETF:2013ー2018】
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上記のチャートはベトナム株価指数とヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)の過去5年間の比較チャートです。

両者を比べると、ベトナム株価指数が131.13%高だったのに対して、ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)はー8.52%とETFが大幅にアンダーパフォームしていることがわかります。

これは、ベトナム株には外国人保有枠の上限という外国人投資家に対する規制があり、銘柄によって異なりますが、最大49%までしか外国人は買えないため、外国人保有枠がいっぱいになるとファンドは買い増しできなくなるのです。

そのため、ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF(VNM)には、ベトナム株式市場で時価総額最大のミリタリー商業銀行(MBB)や、第二位のペトロベトナムガス、IT最大手のFPT(FPT)はほとんど組み入れられていないのです。

こうしたことから市場平均とETFで大きな乖離が見られるわけです。

もし、あなたがこれからベトナム株投資を考えているなら、「パッシブ運用こそ賢明である」という常識は捨てた方がいいです。そして、奇をてらうことなく、時価総額上位銘柄を中心に分散投資して、経済成長の恩恵を受けた方が賢明です。

グッドラック。

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