バフェット太郎です。

著名投資家ウォーレン・バフェットは「株主への手紙」の中で、「2017年に我々が検討したすべての案件で買収価格は魅力というにはほど遠かった」として、M&A(買収・合併)の価格が高騰し過ぎていると指摘しました。

M&Aの価格が高騰している背景には、米国が長く低金利下の環境にあり、多くの企業は多額の借り入れをすることで積極的に企業買収をしているという事情があります。また、業界を取り巻く環境の変化にともない、多少割高でも戦略上買収しなくてはならない案件もあるため、戦略的な買収がM&A価格を押し上げる要因にもなっています。さらに、18年は大規模な税制改革を受けてM&Aはさらに加速し、M&A価格がさらに押し上げられることが予想されます。

こうした中、本質的な価値よりも割安な価格で株を買うことを投資哲学としているバフェットは、2015年に飛行機部品メーカーのプレシジョン・キャストパーツを372億ドル(当時の為替レートで約4兆6400億円)で買収して以降、大型買収から遠ざかっています。

結果、バフェットが保有する現金は1160億ドル(約12兆5000億円)と昨年一年間でおよそ300億ドルも増え、現金比率は23%に上ります。

最近では超大型ハイテク株のアップル(AAPL)の持ち分を増やしており、投資額は282億ドルに上る同社の主力銘柄となっていますが、それでもプレシジョン・キャストパーツの三分の二で、昨年一年間で増えた現金よりも少ないです。

バフェットは手紙の中で「余剰資金を、より利益の上がる資産に投資できれば私たちは笑顔になれる」と大型買収に意欲を示しながらも、「他人が慎重さを欠いている時ほど、私たちは慎重に振舞わなければならない」と慎重な姿勢を忘れませんでした。

さて、株式市場はある日突然崩れ始めることを考えれば、個人投資家たちは常に現金比率を10~20%に高めておき、まさかの事態に備えた方がいいかもしれません。一方でクソダサい投資家ほど「長期的に見れば米国株は右肩上がりで上昇する」としてレバレッジを掛けたリスクの高い取引をしがちです。

これは一見すると正しいように思えますが、自分のリスク許容度を超えた取引をすれば、まさかの事態にパニックに陥って狼狽売りをするのがオチです。そのため、多くの個人投資家にとって、自分が冷静でいられるだけの現金は常に用意しておいた方が良さそうです。

グッドラック。

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