バフェット太郎です。

26日のNYダウ株式市場は前日比+399.28ドル(+1.58%)高の2万5709.27ドルと大きく上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は米10年債利回りが低下したことで市場に安心感が広がったためです。

【米10年債利回り】
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10年債利回りが低下した主な要因は、27日に予定されているパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言に先立ち、投資家らがインフレ上昇の兆しが見える中でも、パウエル議長は利上げのペースを速めることなく、段階的な追加利上げのシナリオを示してくれるだろうとの期待感が高まったためです。

これまで米国株式市場は、賃金と物価に上昇の兆しが見えつつあることから、将来の利上げペースが加速するのではとの懸念が高まっていました。そのため、米10年債利回りはそれを織り込むようにして上昇(価格は下落)しており、2.85%の水準を突破したことで米国発世界同時株安の引き金を引きました。

米10年債利回りは一時2.94%まで上昇し、現在は2.86%まで低下しています。

【ダウ平均:日足】
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ダウ平均は50日移動平均線を突破し、調整局面から脱しつつあるように見えます。しかし、VIX指数(恐怖指数)が40を上回った調整局面というのは過去30年間を振り返っても八回しかなく、そのいずれの調整局面も約三か月間相場が低迷していました。

ちなみにその八回というのは、97年のアジア通貨危機(約三か月)、98年のロシア財政危機(約三か月)、01年の米同時多発テロ(約二か月)、02年のワールドコム破綻(約一年)、08年の金融危機(約一年)、10年のギリシャ危機(約三か月)、11年の米国債ショック(約三か月)、15年の中国発世界同時株安(約三か月)です。

また、(08年の金融危機を除いた)下げ幅は10~20%程度であるため、2万6600ドルを起点とすれば、目標株価は2万3940~2万1280ドルとなるため、すでに底はついたと考えることができます。とはいえ、調整局面を終えるにはまだ早すぎるようにも思えるので、今後、米10年債利回りの行方次第では株価が再び急落する可能性もあります。

とくに利上げ局面というのは相場がギクシャクしやすい時期ですから、投資家はあまりレバレッジを掛けすぎた投資をすると、心配で不安な毎日を過ごす羽目になりかねません。また、現金を用意せずにフルインベストメント(全力買い)をすれば、突然の始まる弱気相場の中で十分な買い増しができず、みんながバーゲン価格で株を買い漁っているところを指をくわえて眺めているだけなんてことになってしまうので、リスクの高すぎる積極的な投資スタイルは改めた方が賢明です。

グッドラック。

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