バフェット太郎です。

米10年債利回りが急騰したことで株式市場は急落しましたが、S&P500種指数の年初来騰落率は+0.7%とプラス圏に戻っています。一方で、バフェット太郎が保有している10銘柄のうち8銘柄は依然とマイナス圏に沈んでおり、ウォルマート(WMT)、アルトリア・グループ(MO)、P&G(PG)、マクドナルド(MCD)に至ってはー10%以上下げていることから、10銘柄の平均騰落率はー7.9%に落ち込んでいます。

【S&P500種指数とバフェット太郎10種の年初来騰落率】
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10銘柄の中で最も下落率が大きいのはファストフード世界最大手のマクドナルド(MCD)です。先週金曜日、株価が前日比ー4.77%と急落したことで最下位銘柄となってしまったわけですが、これはカナダのRBCキャピタルがマクドナルドの目標株価を190ドルから170ドルに引き下げたためで、目標株価を引き下げた理由は、バリューメニューの開始が遅れており、既存店売上高が予想に届かないとしたためです。

さて、バフェット太郎10種はどれも高配当株であるため、金利上昇局面に弱いです。なぜ、高配当株が金利上昇に弱いかと言えば、そもそも高配当株は利益成長の見込めないバリュー株ばかりで、投資家は配当利回りしか期待していないからです。

投資家の多くは、アマゾン・ドットコム(AMZN)やアルファベット(GOOGL)などのグロース株に対しては利益成長に期待しているため、株を手放すことなどしませんが、コカ・コーラ(KO)やプロクター&ギャンブル、マクドナルドなどのバリュー株には、誰も利益成長など期待していないのです。

そのため、投資家らは配当利回りが2.6%でボラティリティ(変動率)が高く、利益成長の見込めないマクドナルド株を売って、確実に2.86%の利回りが期待できる米10年物国債に乗り換えるわけです。

さて、今後、金利が上昇することが予想される中で、バフェット太郎10種はS&P500種指数をアンダーパフォームしやすいです。とはいえ、バフェット太郎は短期的なパフォーマンスに興味がなく、長期的な将来のパフォーマンスを最大化させたいだけなので、優良株が低迷する期間が長ければ長いほど、より多くの株を買い増すことができるので好都合です。

このようなポジティブな気持ちで再投資できるのは、バフェット太郎10種がどれも優良株で、安定したキャッシュフローを源泉とした高い配当利回りが期待できるからだと思います。これが仮によく知りもしないグロース株で配当も出ないような銘柄だったら、とてもじゃないけど積極的に買い増そうなんて気持ちにはならないはずです。

そんなことを書くと、「よく知りもしないグロース株に長期投資する奴なんていない」と思うかもしれませんが、全然そんなことなくて、多くの個人投資家たちは、バロンズに推奨されていたからとか、著名投資家の誰々が保有していて、業績を見ると着実に右肩上がりで成長していて、この傾向はこれからもずっと続きそうだな、なんていう風に楽観的に、そして自分の都合の良いように考えて、安易に株を買っているのです。

そのため、株価が上昇している時は明るい未来に胸を躍らせて、幸せな気持ちで保有できますが、ひとたび株価が下落して悲観的なニュースを相次いで耳にしたり、あるいは著名投資家が手放したりすると、途端にパニックに陥ってしまい、その株を持っているだけで不安になり、株を手放すことで幸せになれるとか、楽になれると考えるようになってしまうのです。

従って、バフェット太郎のように配当再投資による長期投資を実践したいなら、下落相場でも自信を持って買い増せる、自分がよく知っている銘柄であり、安定したキャッシュフローと高い配当利回りが期待できる銘柄に絞った方が賢明ですよ。

グッドラック。

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