バフェット太郎です。

7日のNYダウ株式市場は前日比ー82.76ドル(ー0.33%)安の2万4801.36ドルと下落して取引を終えました。下落した主な要因は、NEC(国家経済会議)のゲーリー・コーン委員長が辞任を表明したことを受けて、貿易戦争への懸念が再燃したためです。

コーン氏はこれまで、トランプ大統領が保護主義に傾斜するのを防ぐためホワイトハウス内で戦っていましたが、トランプ氏が発表した輸入鉄鋼・アルミニウムへの関税導入を防ぐことができず辞任を表明しました。

貿易戦争への懸念が高まる中、トランプ大統領は8日にも鉄鋼・アルミニウム輸入関税案に関する文書に署名し、大統領選の公約を果たす見通しです。

ただし、ホワイトハウスのサンダース報道官が、メキシコとカナダは輸入関税の適用対象から除外される可能性があると発言したことから、貿易懸念が和らぎ、株式市場は落ち着きを取り戻すように下げ幅を縮小していきました。

【ダウ平均:日足】
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ダウ平均は50日移動平均線を割り込んだまま低迷しています。

鉄鋼・アルミニウム輸入関税案の導入が迫っていることを受けて、建機世界最大手のキャタピラー(CAT)の株価は前日比ー1.46%安、ゼネラル・エレクトリック(GE)はー0.92%安と下げました。

また、原油相場も貿易戦争への懸念が広がったことに加えて、米原油生産量の増加と在庫の増加を嫌気して急落しています。

【原油先物相場:日足】
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原油先物価格は前日比ー2.32%安と大幅に下げており、1バレル61.15ドルと50日移動平均線を下回って推移しています。原油安を受けて、エネルギー最大手のエクソン・モービル(XOM)の株価は前日比ー2.52%安と下げています。

また、この日FRB(米連邦準備理事会)が発表したベージュブック(地区連銀景況報告)によると、全米で年初から賃金の伸びが加速しており、労働市場の引き締まりを背景に、企業は労働力を確保するために賃上げを強いられている可能性があることが示唆されました。

米国経済はこれまで、雇用が拡大し、景気が回復しているのにも関わらず、賃金と物価が伸び悩んでいたことで、市場関係者らは米国の労働市場にはスラック(需給の緩み)が幾分まだ残っているとして、失業率のさらなる低下なしには賃金と物価は伸びないと考えていました。

しかし、労働市場の引き締まりを背景に賃金の伸びが加速しているのなら、今後は物価の上昇と景気拡大がますます期待されます。ただし、これは投資家にとって必ずしも良いニュースではありません。

賃金と物価の伸びが加速し、景気に過熱感が見られるようになると、FRBはそれを抑えるために利上げに踏み切らなければならなくなるからです。

【政策金利:1988ー2016】
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過去を振り返ると、政策金利は緩やかに引き上げられてきたわけではなくて、急激に引き上げられてきたことがわかります。これは、景気とは一度火がつくと一気に過熱してコントロールが効かなくなることを意味しています。

そのため、市場参加者たちは緩やかな利上げ局面を想定していますが、利上げのピッチが想定を超えて
急速に引き上げられる可能性は十分考えられ、予想と現実のギャップに大きな乖離が生まれれば、株式市場は短期的に不安定な動きを見せます。

グッドラック。

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