バフェット太郎です。

21日のNYダウ株式市場は前日比ー44.96ドル(ー0.18%)安の2万4682.31ドルと小幅下げて取引を終えました。下落した主な要因は、FOMC(米連邦公開市場委員会)では予想通り利上げが決定したものの、FRB(米連邦準備理事会)による景気見通しが上方修正されたことから、「今後利上げが加速するのでは?」との警戒感が広がったためです。

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そもそもFRBが利上げをしているということは「金融引き締め」をしていることを指すので、株価にとってマイナス材料になります。一方でFRBが金融引き締めをしているということは、米国経済が好調であることを認めていることに他ならず、企業業績も期待できることから投資家らは将来見通しに悲観的になる必要はありません。

つまり、長期投資家は市場全体の雰囲気が悪い中で、保有株を忍耐強く持ち続けなければならない局面にいるということです。

さて、FRBはFOMCで政策金利を従来の1.25~1.50%から1.50~1.75%に0.25ポイント引き上げることを決定し、今年はあと二回の利上げが予想されています。しかし、米国経済がFRBの想定通りの展開となれば、年内に少なくともあと三回の利上げが必要です。実際、FOMC参加メンバー15人のうち、7人が年四回の利上げを予想しているので、利上げペースが加速する可能性は十分あります。

ちなみに、FOMCメンバーによる米国経済見通しは以下の通りです。

FOMCメンバーによる2018年末の失業率予想は従来の3.9%から3.8%に引き下げられ、19年末は従来の3.9%から3.6%に、2020年末は従来の4.0%から3.6%にそれぞれ修正されました。
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また、FOMCメンバーによる、2018年末のコア・インフレ率(価格変動の大きい食品やエネルギーを除いた物価上昇率)は従来の1.9%から1.9%と修正されなかったものの、2019年末は従来の2.0%から2.1%に上方修正され、2020年末も従来の2.0%から2.1%に上方修正されました。
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加えて、FOMCメンバーによる2018年末のGDP予想は従来の2.5%から2.7%に上方修正、19年末は従来2.1%から2.4%に上方修正、2020年末は従来の2.0%から2.0%に据え置かれました。
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最後に、FOMCメンバーによる2018年末の政策金利予想は従来の2.1%から2.1%に据え置かれたものの、2019年末は従来の2.7%から2.9%に上方修正、2020年末は従来の3.1%から3.4%に上方修正されました。
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まとめると、FRBは失業率が低下する中で、物価は緩やかに上昇し、それが経済成長率を押し上げることで、利上げのペースも緩やかに加速するだろうと見ています。

しかし、こうしたFOMCメンバーの見方は一部の投資家らを失望させる内容でした。

そもそも投資家らは2月の米雇用統計で雇用者数が大幅に増加したことから、労働市場は依然として引き締まっておらず、賃金に上昇圧力が強まっていないことから物価の上昇圧力も弱いと考えていて、景気過熱のリスクも高まっていないことから、利上げペースは加速しないと予想していたからです。

それを裏切るかたちでFOMCメンバーは利上げのペースを加速させることを示唆しているわけですから、低金利による金融相場の延長を背景に株高を期待していた一部の投資家らが失望し、「景気が過熱してないのに利上げペースを加速させれば、リセッション(景気後退)を早めるだけでは?」と煽っているわけです。

とはいえ、景気過熱への早期対処は、景気腰折れリスクを高める一方、健全な景気拡大を長期で維持できる可能性が高まるので、利上げペースの加速は必ずしも投資家にとってマイナス材料となるわけではありません。

冒頭でも書きましたが、株式市場は今、雰囲気が悪くなりやすい局面です。こうした中で長期投資家がやることは、タイミングを見計らって売買をすることではなく、優良株を忍耐強く保有し続けることです。

もちろん、タイミングを見計らって売買することでリターンを最大化できるなら、積極的に売買するべきかもしれません。なぜなら、誰もが一握りの天才投資家になり得るのだから。

グッドラック。

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