バフェット太郎です。

22日のNYダウ株式市場は前日比ー724.42ドル(ー2.93%)安の2万3957.89ドルと急落して取引を終えました。急落した主な要因は、中国の知的財産権侵害を巡る問題で、トランプ大統領が最大600億ドル(約6兆3000億円)規模の中国製品に対し、25%の関税を課すことを目指す大統領覚書に署名したことが嫌気されたためです。

これに対して中国側も米国の関税に対する報復措置に出ようとしていることから、米中で貿易摩擦が激化するとの懸念が高まっているわけですが、トランプ政権はこれとは別に鉄鋼とアルミニウム製品に対してそれぞれ25%、10%の関税を課す措置を決定しており、世界貿易戦争への懸念がますます高まっています。

【ダウ平均:INDU】
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ダウ平均は二月以降、三角保合いを下にブレイクアウトしたので、200日移動平均線である2万3345ドルがターゲットになります。

では、それを下回る可能性はないのでしょうか。

【ダウ平均:2013ー2018】
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過去五年間のダウ平均週足チャートです。現在の水準は50日移動平均線を依然として大きく上回っているため、下落の余地は十分にあります。ターゲットは2万2976ドルで、それを下に抜けるようなら1万9151ドルと二年ぶりに200日移動平均線をタッチする可能性があります。

さて、世界貿易摩擦が懸念される中、特に影響を受けると見られる資本財株が軒並み売られ、ボーイング(BA)の株価も前日比ー5.19%安と急落しています。

【ボーイング:BA】
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ダウ平均は構成される30銘柄の株価を元に算出されているため、株価の高い銘柄ほどダウ平均に大きな影響を与えます。そのため、株価が300ドル以上あるボーイングはダウ構成銘柄の中でも特に影響を与えることから、ダウの重しになりやすいです。

投資家の不安心理を表すVIX(恐怖)指数も大きく上昇しました。

【VIX指数:日足】
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VIX指数は前日比+30.68%高の23.34ポイントと急騰しています。2月に一時50ポイントを上回ったわけですが、過去30年間を振り返ると、VIX指数が40ポイントを超えたのは今回を除いて97年、98年、01年、02年、08年、10年、11年、15年の八回です。

いずれの調整局面でも株価は三か月程度低迷していたことから、今回も三か月程度(4月末頃まで)の低迷が予想されます。また、過去八回の下げ幅が15~20%だったことを考えると、今回は2万1280~2万2610ドル程度まで下げることが予想されます。

加えて、過去を振り返れば強気相場の中で下落することもあり、例えば87年のブラック・マンデーでは株価は直近の高値から33%暴落し、98年のロシア危機では20%暴落しました。

しかし、長期的にみればこうした暴落が小さな調整局面でしかなかったことを考えると、調整局面で株を手放す必要がないことがわかると思います。

グッドラック。

(参考:『強気相場の中の暴落は過去に何度もあった』『米国株式市場は2万2000ドルを目指し、三カ月調整する理由』)

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