バフェット太郎です。

バフェット太郎の「連続増配高配当株に投資して配当を再投資する」という投資スタイルは、度々批判を受けることがあります。

例えば、配当が現地(米国)と国内で二重課税されることから配当を出さないバークシャー・ハザウェイ(BRK.B)やバイバック銘柄(自社株買いに積極的な企業)の方が賢明だという意見です。

確かに、彼らの言う通りバークシャー・ハザウェイやバイバック銘柄は課税されない分、将来のリターンは高くなる傾向があるので、それらに投資した方が高いリターンが期待できるかもしれません。しかし、予め自社株買いをし続けてくれる銘柄を知ることができなければ、それに投資することもできませんし、たとえ予め知ることができたとしても、バイバック銘柄のボラティリティ(変動率)は大きい傾向があるので、バフェット太郎のリスク許容度を超える可能性が大きいです。

具体的なバイバック銘柄を挙げると、損害保険最大手のトラベラーズ・カンパニーズ(TRV)、クレジットカード最大手のアメリカン・エキスプレス(AXP)、航空機世界最大手のボーイング(BA)、世界有数のバイオ製薬会社ギリアド・サイエンシズ(GILD)、国防大手のノースロップ・グラマン(NOC)などで、各銘柄の発行済み株式数の減少率は過去四年間でトラベラーズがー25.4%減、アメリカン・エキスプレスー18.6%減、ボーイングー20.5%減、ギリアド・サイエンシズー14.5%減、ノースロップ・グラマンー24.8%減です。

投資家はこうしたバイバック銘柄に投資することで配当による二重課税を逃れることができるものの、大きなボラティリティを受け止めるだけのリスク許容度を持たなければなりません。

【ボーイング:1980ー1989】
1
代表的なバイバック銘柄で、ダウ構成銘柄でもあるボーイングの株価は80年代の10年間、二度半値になるなど、84年のー28.5%安ですら小さな調整に見えてしまいます。

【ボーイング:1990ー1999】

2
90年代も80年代同様に40~50%の下げが五年に一度の頻度で起こりました。

【ボーイング:2000ー2009】
3
00年代になると下げ幅がますます大きくなっており、資本財株への投資が敬遠されていました。

【ボーイング:2010ー2018】
7
10年代になると強気相場の波に乗って大きく上昇し、値がさ株であることからダウ平均の牽引役となりました。しかし、過去の経験則に従えば半値近い暴落が訪れても何もおかしくありません。

バイバック銘柄の個別株に投資している投資家はこの下げ幅に耐えることができるのでしょうか。

また、クレジットカード最大手でダウ構成銘柄のアメリカン・エキスプレスも同様にボラティリティが大きく、暴落する頻度はさらに多いです。

【アメリカン・エキスプレス:1980ー1989】
4
80年代、株価は長期的に右肩上がりで上昇したものの、株価は二度半値近くまで暴落しています。最終的に株価が値上がりすることがわかっているなら、どれだけ大きな下げ幅にも耐えることができるかもしれませんが、誰にもわからないからこうして売られていることを考えると、投資家は50%近い下げ幅を耐えることができるだけの大きなリスク許容度が求められます。

【アメリカン・エキスプレス:1990ー1999】
5
90年代は20%を超える下げが五回、つまに二年に一度は暴落していたことになります。

【アメリカン・エキスプレス::2000ー2009】
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00年代はドットコム・バブルの崩壊と金融危機により下げ幅が一層拡大しました。

【アメリカン・エキスプレス:2010ー2018】
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10年代になると金融相場の恩恵を受けて株価は大きく上昇しましたが20%を超える暴落は当たり前のようにありました。

さて、このようにバイバック銘柄はボラティリティが大きいため、投資家はそれに耐えるだけのリスク許容度を備えておかなければなりません。

もちろん、将来値上がりすることが予めわかっていて、さらに投資先の企業がこの先も自社株買いを続けるということが予めわかっているのなら、こんなに簡単なことはありませんが、実際はなかなかどうして難しいものなのです。

投資を始める前は、誰もが自分は30~50%程度の下げ幅に耐えることができ、さらに果敢に買い増しすることができると楽観的に考えがちですが、実際は10~20%の下げ幅でパニックになり、慌てて投げ売りするのがオチです。

だからと言ってバイバック銘柄に投資することが決して間違いだと言っているわけではありませんよ。なぜならリスク許容度は人によって違うし、あなたが平均以上のリスク許容度を備えていて、さらに将来値上がりすることも、そして自社株買いを続けてくれることも、誰もが投げ売りする中で自分だけが強く信じることができるかもしれないのだから。

グッドラック。

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