バフェット太郎です。

どんな優良株に投資したとしても、10年に一度くらは半値以下になるものです。事実、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.A)の株価は過去45年間で、40~60%級の暴落が四回ありました。そのため、個別銘柄に投資している投資家は、保有銘柄が時には半値以下まで暴落する可能性があることについて覚悟しておかなければなりません。

では、ディフェンシブ銘柄はどうでしょうか。結論から言えば、半値以下になることはないまでも、20~40%級の暴落は度々あるので、ある程度の覚悟は必要です。反対にディフェンシブ銘柄は常にマイルドな動きをすると思い込んでいると、20%程度の暴落で狼狽売りしかねません。

ちなみに、代表的な米国のディフェンシブ銘柄と言えば、コカ・コーラ(KO)、プロクター&ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が挙げられますが、これら三銘柄も過去40年間で20~40%級の暴落を頻繁に繰り返していました。

【コカ・コーラ:1980ー1989】
1
81年、米10年債利回りが15%を超えて推移すると、株式の魅力が相対的に落ちて株が売られました。また、87年のブラック・マンデーは瞬間的に45%下げる場面があったものの、すぐに値を戻しています。

【コカ・コーラ:1990ー1999】
2
91年の湾岸戦争の影響を受けて株価が約23%暴落しました。湾岸戦争が勃発したからと言って、コカ・コーラを飲まないなんてことはありませんが、株式市場全体が落ち込む中でコカ・コーラ株も同様に売られました。

また、98年のロシア危機を発端とした米ヘッジファンドLTCMの破綻を受けて株価は約47%売られる場面がありました。

ちなみに、S&P500種指数の91年と98年の下落幅がそれぞれ20%、21%だったことを考えると、市場平均よりも大きく売られていたことがわかります。まぁ、この時のコカ・コーラ株はグロース株として株価が大きく上昇していた時期なので、S&P500種指数ようりボラティリティが高いのは仕方ないかもしれません。

【コカ・コーラ:2000ー2009】
3
00年代は90年代に株価が10倍近く上昇した反動から、ギクシャクする相場が続きました。この時、コカ・コーラ株に大きく投資していたバフェットは、90年代後半を指して「売り時を逃した」と話ていたそうです。

ちなみに、08年の金融危機の下げ幅はー40%とS&P500種指数のー58%をアウトパフォームしました。

【コカ・コーラ:2010ー2018】
4
10年代は金融危機後の強気相場の中で20%を超える下げが一度もなく、11年の米国債ショックでS&P500種指数がー22%下げる中でもほとんど下げることなく、ディフェンシブ銘柄らしい底堅い動きとなりました。

【プロクター&ギャンブル:1980ー1989】
5
次にプロクター&ギャンブルの株価推移です。

80年代は20%を超える暴落が四回ありました。これはS&P500種指数の二回を大幅に上回る数字で、比較的ボラティリティが高かったことがわかります。

【プロクター&ギャンブル:1990ー1999】
6
S&P500種指数同様、91年の湾岸戦争、98年のロシア危機で暴落していますが、下げ幅は市場平均を上回っており、特に98年はS&P500種指数が21%の下落だったのに対し、プロクター&ギャンブルは31%の下落と10ポイントも下げ幅が大きかったです。

【プロクター&ギャンブル:2000ー2009】
7
00年のドットコムバブル崩壊時に株価は半値以下まで暴落しました。しかし、08年の金融危機で下げ幅をー39%に留めています。これはS&P500種指数のー58%を大幅にアウトパフォームするものでした。

【プロクター&ギャンブル:2010ー2018】
8
15年は中国発世界同時株安が株式市場全体に暗い影を落とす中、プロクター&ギャンブルの株価は業績悪化懸念も嫌気されー29%安と暴落しました。これは同期間のS&P500種指数ー15%安と比べて非常に悪かったです。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン:1980ー1989】
9
トータル・ヘルスケア企業のジョンソン・エンド・ジョンソンもディフェンシブ銘柄といえどボラティリティは比較的大きかったです。87年のブラック・マンデーで一時ー48%まで下げるなど、S&P500種指数のー35%より下げ幅が拡大しました。


【ジョンソン・エンド・ジョンソン:1990-1999】
10
90年代は株価が大きく上昇しましたが、相変わらず20~40%級の暴落は頻繁に起きており、株価がマイルドに推移するだろうと想定していた投資家にとって、あまり心地の良い相場ではなかったと思います。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン:2000ー2009】
11
08年の金融危機では下げ幅をー35%に留めており、S&P500種指数のー58%より良かったです。とはいえ、やはりこの10年も20~40%程度の暴落が頻繁に起きています。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン:2010-2018】
12
15年、瞬間的な急落が見られたものの、すぐに値を戻し強気トレンドを維持しました。

★★★

このように、優良ディフェンシブ銘柄の過去を振り返ると、S&P500種指数に負けず劣らずなボラティリティを示しています。つまり、優良ディフェンシブ銘柄の個別銘柄に投資したところで、幅広く分散されたS&P500種指数よりもボラティリティが低く抑えられる保証などどこにもないわけです。

従って、ディフェンシブ銘柄に投資している投資家も、ある程度のリスク許容度がなければ狼狽売りに迫られる可能性があります。そもそもディフェンシブ銘柄とは企業業績が景気に左右されない程度でしかなく、株式市場全体が下げる中では同様にディフェンシブ銘柄も売られます。

そのため、短期的な調整局面であなたが保有しているディフェンシブ銘柄が20~40%級の暴落をしたとしても、それは「当たり前のこと」であるため、過度に悲観的になる必要もなければ売る必要もありません。

グッドラック。

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