バフェット太郎です。

今から11年前の2007年、米ヘッジファンドマネジャーのカイル・バス氏は、米住宅バブルが崩壊すると考えてサブプライム住宅ローン担保証券の暴落を見込んだ投資をし、わずか一年間で200%を超える莫大なリターンを叩き出しました。

こうした一握りのカリスマ・ファンドマネジャーたちは、その後も成功し続けることができるのでしょうか。

米投資新聞のウォールストリート・ジャーナルによれば、バス氏は金融危機後、ギリシャ国債や日本円への投資で成功するも、原油先物価格の回復を見込んだ投資では失敗し、さらに最近は人民元と香港ドルをショートした結果、予想に反して上昇したことで、17年のリターンはー19%だったんだとか。これはS&P500種指数の+19%を大幅に下回る悪い数字です。

このように、カリスマ・ファンドマネジャーの成功は「まぐれ」であり、ほとんどの場合で市場平均に劣る可能性が高いです。

事実、著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2007年に、「今後10年間続けて、S&P500インデックスファンドをアウトパフォームできる五つのヘッジファンドを誰も指名できない」として、100万ドルを賭けたゲームでそれを証明しました。

この掛けに乗った米ヘッジファンドのプロテジェ・パートナーズは五つのファンドを選択して勝負を受けたものの、結果は以下の通りでした。

【S&P500インデックスファンドと五つのファンド】
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S&P500インデックスファンドは、2008年こそ五つのファンドに負けたものの、その後は安定して勝ち続け、10年間のうち6回で五つのファンド全てにアウトパフォームし、10年間のうち8回で五つのファンドの平均リターンを上回りました。

【S&P500と五つのファンドの過去10年間の年率リターン】
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過去10年間の年率リターンはS&P500インデックスファンドが8.50%だったのに対して、五つのファンドの平均は2.96%と、大幅にアウトパフォームしました。

とはいえ、S&P500の年率リターンがこの10年間特別高いというわけではなく、歴史を振り返れば概ね平均的な数字であることから、アクティブファンドがいかに悲惨なリターンしか期待できないかを物語っています。

従って、多くのファンドマネジャーに勝つだけならS&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資し続けるだけで達成できます。ただし、S&P500インデックスファンドへの長期投資が絶対に儲かるという保証はありません。

なぜなら、S&P500インデックスファンドが10~20年に渡って低迷し続ければ、パッシブ投資家はアクティブファンドにこそ勝てるかもしれませんが、平均的に負け続ける運命にあるからです。そのため、パッシブ運用者が報われる条件に、S&P500種指数が右肩上がりで上昇し続けることが挙げられます。

歴史を振り返れば、S&P500種指数が長期的に右肩上がりで上昇し続けてきたため、S&P500インデックスファンドを買い持ちすることなんて誰にでも簡単にできるだろうと思うかもしれませんが、弱気相場で多くのパッシブ投資家がインデックスファンドを投げ売りしてしまうところを見ると、ただジッと何もせずに買い持ちし続けることが案外難しいことなんだなということがわかると思います。

グッドラック。

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