バフェット太郎です。

先週、日用品世界最大手のプロクター&ギャンブル(PG)が第3四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想1.00ドルに対して、結果1.00ドルと予想に一致しました。

売上高は予想162億2000万ドルに対して、結果163億ドルと予想を上回りました。

通期のEPS見通しは予想4.19ドルに対して、ガイダンス4.16~4.23ドルが提示されました。

四半期配当は4%の増配を決定し、62年連続の増配となりました。

部門別売上高は以下の通りでした。

美容部門の売上高は29億3400万ドルと前年同期比10%の増収、販売価格は1%低下しました。

カミソリ部門の売上高は15億5000万ドルと同2%の増収、販売価格は3%低下しました。

ヘルスケア部門の売上高は19億3400万ドルと同5%の増収、販売価格は2%低下しました。

洗剤・日用品部門の売上高は52億6200万ドルと同6%の増収、販売価格は1%低下しました。

ベビー・女性・介護部門の売上高は44億5800万ドルと同±0%と横ばい、販売価格は1%低下しました。

全体の売上高は4%の増収、販売価格は2%低下しました。

【プロクター&ギャンブル:日足】
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競争激化により販売価格が低迷していることが嫌気されて株価は今年高値の91.08ドルから73.80ドルと約二割値下がりしています。

全部門で幅広く値下げが見られ、特に「ジレット」ブランドを保有するカミソリ事業の販売価格は3%も低下しました。これは低価格の定期購入サービスを提供するダラー・シェーブ・クラブ社(ユニリーバが買収)やハリーズ社に対抗するためです。

ちなみに、競合ユニリーバ(UL)の第1四半期決算は価格が0.1%の上昇と、値上げ幅は限定的だったもののP&Gよりマシでした。これはユニリーバがP&Gと違い、価格競争の激しいベビー用おむつやトイレットペーパーを扱っていないためです。

さて、P&Gなどの消費財メーカーはこれまで、ほとんど代わり映えのない改良型新製品を投入することで、少しずつ値上げをすることで売上高を成長させてきました。しかし、最近ではインフレ率が低迷しているほか、アマゾン(AMZN)などのネット通販の台頭により、これまでの戦略が通用しなくなってきています。

結果、P&Gは増収を確保するたえに安売りによる大量販売に踏み切り、売上高は増収、販売価格は低迷しているわけです。

そこで、P&Gは価格競争に陥らないために、消費者が多少割高でも購入してくれる、大きな利点が得られる製品の販売を始めています。たとえば「タイド・ポッズ」で、これは一回分の洗濯洗剤があらかじめカラフルな特殊フィルムに包まれて分包されており、それを洗濯機にひとつ放り込むだけで済むというものです。日本では「アリエール」や「ボールド」ブランドで粉や液体洗剤とは別に販売されています。

今後、P&Gは既存ブランドの単なる改良版ではなく、もっと新しい利便性の高い新製品を投入していかなければならないので、これまで以上にハードルは高くなっており、投資家は注視する必要がありそうです。

P&Gの予想PERは17.6倍、予想配当利回りは約3.8%なので割安感はありません。また、米10年債利回りが3%に達しつつあることから、リスクの高い株式は敬遠されやすくP&G株にとって向かい風が吹いています。そのため、短期的な売買を繰り返したりしない長期投資家らは、忍耐強く持ち続けるだけの覚悟が試されます。

グッドラック。

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