バフェット太郎です。

ネット小売り世界最大手のアマゾン(AMZN)が第1四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.26ドルに対して、結果3.27ドルと予想を大きく上回りました。

売上高は予想498億8000万ドルに対して、結果510億4000万ドルとこちらも予想を大きく上回りました。

【アマゾン:日足】
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予想を大きく上回る好決算を好感して、株価は時間外取引で+6.72%高と急騰しています。

過去12カ月の営業キャッシュフローは前年同期175億ドルに対して、今期182億ドルと4%増加しました。

過去12カ月のフリーキャッシュフローは前年同期101億ドルに対して、今期72億7000万ドルと28%減少しました。

北米部門の営業利益は前期5億9600万ドルに対して、今期11億4900万ドルと93%の増益となりました。

国際部門の営業利益は前期4億8100万ドルの赤字に対して、今期6億2200万ドルの赤字と赤字幅が拡大しました。

アマゾン・ウェブ・サービス部門の営業利益は前期8億9000万ドルに対して、今期14億ドルと57%の増益となりました。

連結営業利益は前期10億0500万ドルに対して、今期19億2700万ドルと92%の増益となりました。

営業利益の内訳を眺めると、アマゾン・ウェブ・サービス部門が営業利益全体の72%を稼ぎ出していることがわかります。これはクラウド事業において競争が激化するずっと前から先行投資し続けた結果、先行種優位の恩恵を受けているためです。

一方で国際部門の赤字幅は拡大しました。しかし、これはアマゾンにとって悪いことではありません。そもそもアマゾンの課題は参入障壁の低いビジネスをどうやって参入障壁を高くして後発組みのライバルを寄せ付けないかにあります。

そこでアマゾンのジェフ・ベゾスCEOは、参入障壁の低い事業を採算の合わないクソみたいな事業にすることでライバルを寄せ付けないことを思いつきます。

結果、市場シェアを独占し、利益を独り占めすることができるというわけです。

調査会社eマーケターの推計によれば、アマゾンのオンライン小売市場シェアは43%を占めているそうです。

ただし、その戦略がすでにバレている国際部門では一筋縄ではいかず、各国のネット通販事業者がしのぎを削って争っているので、競争は激化し長期化することが予想されます。

さて、アマゾンの投資家たちはクラウド事業次第で業績が大きく変動してしまうリスクの上に立っているわけですが、業績が急拡大し株価が急騰している中ではそのリスクに鈍感になりがちです。

仮想通貨もそうですが、熱狂の中では音楽に合わせて踊った者が最も儲かります。しかし、永遠に続く熱狂などないことを考えればどこかでステージから降りなければなりません。問題はいつステージから降りればいいのか、そのタイミングが誰にもわからないことです。

グッドラック。

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