バフェット太郎です。

米国株式市場が堅調に推移する中トルコから資金流出が止まらないなど、世界の金融市場で明暗が分かれています。

【iシェアーズMSCIトルコETF:TUR】
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トルコ株ETFのTURは今年1月の高値46.6から一時30.61とー34.3%安と暴落しています。

【トルコ2年債利回り】
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また、トルコの2年債利回りも2月の12.52%から18.13%と+44.8ポイントも急騰(価格は急落)するなど、トルコから投資資金が流出していることがわかります。

トルコから投資資金が流出している主な要因は、6月24日に予定されている大統領選挙で、この選挙でエルドアン現大統領が勝利するだろうと予想されていることが投資家の懸念材料になっています。

どうしてエルドアン大統領が投資家から嫌われているのかと言うと、エルドアン大統領はかねてから「金利の敵」を自認するなど、利上げに否定的な姿勢を示してきたからです。

本来、米国が金融政策の正常化を目指して利上げを実施するなら、トルコも同様に利上げに踏み切らなければなりません。なぜなら、世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあるため、米国が利上げしたにも関わらずトルコが利上げをしなければ、世界の投資マネーはドル買いトルコリラ売りに走ってしまうからです。

行き過ぎたトルコリラ安は、トルコの政府や企業にとってドル建て債務の膨張を意味するためデフォルト(債務不履行)リスクが高まります。また、外貨準備高もIMF(国際通貨基金)が望ましいとする水準の半分にも満たないためファンダメンタルズ(基礎的条件)の脆弱性も見られます。そのため、利上げに後ろ向きなトルコから投資マネーが急速に流出しているというわけです。

とはいえ、今トルコ経済を混乱させてしまえばエルドアン大統領は大統領選挙で不利になってしまいます。そのため、エルドアン大統領は7日に1.25%の追加利上げを決定し、政策金利を17.75%にすることで為替相場の安定化を図りました。

しかし、一時的にトルコリラ安は止まったものの、再び売りが加速しています。

【トルコリラ/米ドル】
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これは投資家たちがエルドアン大統領主導で進められている金融政策を信用していないためです。

そもそも、24日の大統領選挙はもともと来年11月に予定されていました。これを前倒ししたのはトルコ経済が混乱する前に再選し、2028年までの長期政権を確保したいからに他ならず、先日の追加利上げも再選が決まるまでの一時的なものと見られています。

ちなみに、24日の第一回投票でエルドアン大統領が再選する可能性は低い一方、7月7日の決選投票で再選される可能性が極めて高いと言われています。

投資家はそれまでにトルコ市場から撤退しておきたいと考えており、「売り」はさらに加速する公算が大きいです。

グッドラック。

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