バフェット太郎です。

24日に開票されたトルコ大統領選・総選挙で、現職のエルドアン大統領と与党が圧勝しました。これで独裁色の強いエルドアン氏による支配がさらに続くことになります。

また、与党のAKP(公正発展党)と国家主義的な連立パートナーは総選挙でも53.7%を獲得したことで、議会の支配を確実にしました。

エルドアン氏が大統領選挙に勝利したことで、トルコリラはドルに対して+0.83%高とトルコリラが買われました。これは政治的な不透明感がひとまず取り除かれたためです。

しかし、エルドアン大統領はかねてからCBRT(トルコ中央銀行)の金融引き締め政策に否定的で、金利は引き下げるべきと主張してきました。そして、「大統領選挙後は金融政策に積極的に関与していく」と公言していたことから、今後エルドアン大統領主導の下、トルコ中銀は利下げを余儀なくされる公算が大きいです。

【トルコリラ/ドル:2018】
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トルコリラ/ドルは年初から急落しています。これはトルコ市場から急速に資金が流出しているためです。

【トルコ10年債利回り:2018】
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トルコ10年債利回りは年初の11.43%から16.34%と大きく上昇(価格は暴落)しています。

通常、世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあるため、FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利の段階的な引き上げを実施する中で、トルコ中銀も追随して利上げしなければトルコから投資資金が急速に流出し、トルコリラ安ドル高になってしまいます。

トルコリラ安はトルコ政府や企業にとってドル建て債務を膨張させるだけでなく、輸入物価の押し上げ要因となるため、デフォルト(債務不履行)リスクとインフレ率の上昇による経済混乱を招きかねません。また、外貨準備高もIMF(国際通貨基金)が望ましいとする水準の半分にも満たないなどファンダメンタルズ(基礎的条件)の脆弱性はすでに見られています。

そのため、利上げに否定的なエルドアン大統領の支配が続くことで、トルコリラ安は加速し、トルコ危機を発端とした新興国株の投げ売りが始まってしまうかもしれません。

グッドラック。

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