バフェット太郎です。

26日のNYダウ株式市場は前日比+30.31ドル(+0.12%)高の2万4283.11ドルと上昇して取引を終えました。ハイテク株とエネルギー株が買われ、相場を下支えしました。

昨日、ハイテク株は中国資本をはじめとした外国資本による米テクノロジー産業への対米投資制限を嫌気して売り叩かれていましたが、今日はトランプ大統領が新たな投資規制は設けないとする考えを示し、従来の対中強硬姿勢を軟化させたことを好感して買い戻されました。

また、米国がイラン産原油の輸入国に対して、11月4日までに輸入量を「ゼロ」に削減しなければ制裁を科す方針を発表したことで原油先物価格が急騰、エネルギー株が軒並み買われました。

【原油先物価格:日足】
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原油先物価格は前日比+3.6%高の70.53ドルと70ドルの大台に回復しました。

さて、原油の買い材料は主に二つあります。一つ目は世界経済の回復による需要増で、二つ目が地政学的リスクの高まりです。

【世界原油需給】
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(出所:みずほ証券

世界の原油需要は、ドル高を背景に新興国による需要が鈍化する可能性が指摘されているものの、概ね増加傾向にあると考えられています。グラフを眺めると、17年第2四半期以降、需要に対して供給が追いついていないことがわかります。

そのため、米政府がイラン産原油の輸入停止を各国に要請したことで供給不足に拍車がかかりかねません。ちなみにイランの今年4月の原油生産量は日量382万バレルで、サウジとイラクに次いでOPEC三位の産油国です。

こうした需給バランスの悪化から原油価格は急騰し、エネルギー株が上昇することが期待されていますが、これは何も良いことばかりではありません。なぜなら、原油価格が急騰すればインフレが加速しかねず、過度なインフレは消費の減退とリセッション(景気後退)入りを早めかねないからです。

【1988ー1992末】
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90年8月、イラク軍が隣国クウェートに侵攻し、湾岸戦争の引き金を引いたことで原油価格が急騰、S&P500種指数は急落しました。

【1999ー2004末】
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99年から00年末にかけて、原油価格はわずか二年で三倍に急騰しました。これは97年のアジア通貨危機から立ち直りつつあるアジア諸国の需要が伸びたことに加えて、約10年にも及ぶ米国景気の拡大が需要を押し上げたためです。

また、90年代前半に原油価格が低迷したことで、石油会社による上流部門への投資が縮小。これが供給不足を招いたことも原油価格高騰の追い風となりました。

【2006ー2010末】
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00年代後半、BRICsをはじめとした新興国経済が大きく拡大し、世界の原油需要が増加したことを背景に、原油価格も大きく急騰していました。しかし、その後米国で不動産バブルが崩壊し、世界経済はリセッション入りしました。

このように、リセッション直前はいつも原油価格の急騰が見られていたため、投資家は注視しておいた方が良いです。

グッドラック。

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