バフェット太郎です。

ドル円が一時1ドル112.74円と113円に迫る勢いを見せています。なぜ、米中貿易戦争が激化する中で資金の逃避先として知られる円ではなくドルが買われているのでしょうか。

【ドル円:日足】
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これまで為替トレーダーたちは、「米中貿易戦争が激化すれば株価は急落し、資金の逃避先として円が買われるだろう」と考え、ドル売り円買いのポジションを作ってきました。しかし、米中貿易戦争が激化しても、企業業績への期待感を受けてナスダック総合指数は史上最高値を更新するなど、依然として株高が続いています。

そのため、リスクオフによる短期的な円高を予想していた為替トレーダーたちが損切に動かざるを得なくなっており、ドルの買い戻しに迫られているというわけです。

今後のドル円相場は114円台半ばを目指してさらにドル高が進むことが予想されます。

【ドル円:週足】
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2017年以降、114円台半ばがレジスタンス(上値抵抗線)となり、ドル高を押さえつけていました。そのため今回もこの水準で押さえつけられるのか、あるいは上にブレイクアウトするのかが注目されます。

【ドル円相場と日米利回り格差:2017ー2018】
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チャートはドル円相場と日米利回り格差を表しています。通常、ドル円相場と日米利回り格差は相関関係にあります。これは投資資金は金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあることから、米10年債利回りが上昇する一方、日10年債利回りが下落する中で利回り格差は拡大したためです。

しかし、必ずしも相関関係であり続けるわけではなくて、過去を振り返っても度々逆相関の関係が見られました。それが18年1月から見られたわけですが、逆相関の関係であり続けることもないため、今後は再び相関関係に戻ると予想されます。

FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(連邦公開市場委員会)メンバーは、年4回の利上げを予想している一方、日銀は未だに金融緩和を解除できません。従って、利回り格差は一層拡大することが予想されるので、ドル高が急速に進む公算が大きいというわけです。

ただし、気を付けなければならないこともあります。それはFRBが利上げを進める中で米10年債利回りが上昇しないという事態です。

【米10年債利回り:日足】
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実際、米10年債利回りは3月の3.11%をピークに2.85%と下落傾向にあります。これは世界が保護主義に走っていることから、将来の先行き見通しに対する悲観的な見方が増えているためです。

そのため、FRBが利上げを進める中で米10年債利回りが上昇しなければ日米利回り格差も拡大しないので、利回り格差と為替が相関関係に戻ったとしても、ドルがガンガン買われるということもなさそうです。

従って、投資家らは米10年債利回りの行方に注視する必要があります。

グッドラック。

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