バフェット太郎です。

ポートフォリオの守りを固める時期は、弱気相場や経済危機が起きる前でなければなりません。しかし、それがいつ起こることなのかは誰にもわからないことに加えて、強気相場に乗り遅れてはせっかくの資産拡大のチャンスを棒に振ることになるので、多くの投資家は守りを固めることを疎かにしがちです。

たとえば08年の金融危機直前、多くの投資家たちは「BRICs」に夢中になっていて、新興国株に大きく投資していました。BRICsとはブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字を取った造語で、急成長が期待できる新興国市場を指します。

当時ダウ平均は07年10月に1万4000ドルと過去最高値を更新したものの、00年の高値1万1750ドルから年率平均2.5%程度の利回りで上昇したにすぎなかったので、ほとんど注目されていませんでした。

一方で「BRICs」はダウ平均を遥かに凌ぐ高いパフォーマンスだったことから、誰もがこぞってポートフォリオに組み入れていました。

【ブラジル株価指数】
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ブラジル株価指数のパフォーマンスは00年から08年にかけて年率平均17.0%と、ダウ平均の年率平均利回り2.5%を14.5ポイント上回りました。

【ロシア株価指数】
5
ロシア株価指数のパフォーマンスは00年から08年にかけて年率平均36.1%と、ダウ平均の年率平均利回り2.5%を33.6ポイント上回りました。

【インド株価指数】
3
インド株価指数のパフォーマンスは00年から08年にかけて年率平均17.7%と、ダウ平均の年率平均利回り2..5%を15.2ポイント上回りました。

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【中国株価指数】
2
中国株価指数のパフォーマンスは00年から08年にかけて年率平均20.9%と、ダウ平均の年率平均利回り2.5%を18.4ポイント上回りました。

BRICs四カ国の年率平均利回りの平均は22.9%と、ダウ平均の2.5%を遥かに凌ぐ非常に良い数字だったことから、多くの投資家らは新興国株に投資すべきと考えていましたし、実際大きく投資していました。

そしてその強気の勢いは止まらず、07年に米国の不動産バブルがはじけても投資家らは「デカップリング論」を唱え始め、強気の姿勢を維持しました。ちなみに「デカップリング論」とは、米国経済が後退しても新興国経済の成長が世界経済全体を下支えして規模の拡大は持続するという説です。

しかし08年の金融危機後、世界の投資マネーは新興国の資産市場から大量に流出した一方、米国の資産市場に大量に流入したことで、米国が世界に先駆けて景気を回復するに至りました。そして金融危機から10年経とうとしているのにも関わらず、新興国経済の足取りは依然として弱いままです。つまり「デカップリング」論なんてものは存在せず、投資家らの願望にしかすぎなかったわけです。

とはいえ、あの時多くの投資家たちは新興国株投資を止めることはできませんでした。なぜなら新興国株に投資するだけで高いリターンが期待できると信じられていたからです。そのため新興国株に投資をしないということは絶好の投資チャンスを棒に振る以外何ものでもありません。

翻って現在の株式市場を眺めると、多くの投資家らはハイテクセクターに対して強気の姿勢を示しています。「BRICs」で見たように、永遠に続く強気相場がないことを考えれば、ハイテクセクターの強気相場もいずれ終わりを迎えると考えるのが自然です。

そのため賢明な投資家ほど、ハイテクセクターが好調なうちに次の経済危機に備えてディフェンシブ銘柄を中心とした守りの固い運用を心掛けるものです。

グッドラック。

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