バフェット太郎です。

世界の株式市場は今、新興国から投資資金が急速に流出しており、特にインドを除くフラジャイル・ファイブ(経済基盤が脆弱なトルコ、インド、インドネシア、南ア、ブラジルの五カ国の総称)の「売り」が止まりません。

そもそも「新興国株売り」のきっかけとなったのは、米10年債利回りの高騰で、これをきっかけに今年の2月、世界の株式市場は調整局面を迎えました。

【S&P500種指数:SPX】
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この調整局面でS&P500種指数は一時12%近く下げたものの、その後、堅調な労働市場と好調な企業業績が好感され、株価はピークからー1.6%安の水準まで買い戻されています。

米長期金利が上昇したことで、世界の投資マネーは相対的にリスクの高い新興国市場から急速に流出する一方、米国に流入していることがわかります。

また、新興国の中でも特にインドを除くフラジャイル・ファイブからの投資資金流出が顕著に見られています。

【トルコ株式ETF:TUR】
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トルコ株式ETFは前日比ー10.46安と、1月の高値46.21からー58.5%も暴落しています。また、下降トレンドのアウトラインを下にブレイクアウトするなど「売り」が止まりません。

トルコ株ETFが暴落している主な要因は、通貨リラが暴落しているためです。トルコは本来、政策金利を大幅に引き上げることでリラの流出を食い止めなければなりませんが、エルドアン大統領の失政によりそれが出来ずにいます。また、IMFによる救済を拒否し、米国との関係も悪化していることから、危機を脱却する兆しは見えません。

また、資本規制を導入したことで一時的にトルコリラ安を食い止めることができたものの、資本規制を導入している国に誰も投資したいと思わないことからリラを買う動きには繋がりません。こうしたことからトルコ株への逆張り投資は時期尚早であることがわかります。

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【インドネシア株式ETF:EIDO】
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インドネシア株式は前日比ー4.83%安と急落していますが、これはトルコ通貨危機の影響を受けただけでなく、観光地ロンボクでマグニチュード6.9の地震が起きたことも影響しています。

インドネシア株式ETFは1月の高値からー24%急落するなど弱気相場入りしており、指数が50日移動平均線も下回ったことから積極的に買い向かうのは控えた方が良いです。

【南アフリカ株式ETF:EZA】
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南ア株も1月の高値である75.40からー27.5%安と弱気相場入りしています。南ア株と言えば金鉱株ですが、過去の経験則に従えば米国の利上げ局面で金鉱株は売られやすいことから金鉱株の下落が南ア株式市場全体の足を引っ張っています。

たとえば、南アの産金大手アングロゴールド・アシャンティ(AU)は年初来高値からー29.0%安、ゴールド・フィールズ(GFI)同ー23.8%安、シバニェ・ゴールド(SBGL)同ー54.7%安、ハーモニー・ゴールド(HMY)同ー33.6%安となっています。

世界の投資マネーが米国に流入しているということはドル買いが加速することを意味するため、ドルと逆相関の関係である金は相対的に売られやすく、同時に金鉱株も売られやすいので、現状は金鉱株に投資するタイミングではありません。

【ブラジル株式ETF:EWZ】
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ブラジル株式ETFも直近の高値からー29.1%安と、フラジャイルファイブの中でもトルコの次に下落幅が大きいです。

ブラジル株を代表する優良株と言えば、ビール大手のアンベブ(ABEV)ですが、同社の株価は年初来高値からー33.4%安と暴落しています。また、食品大手のブラジル・フーズ(BRFS)に至っては同ー58.0%安と大暴落しています。

ブラジル・フーズは食肉サンプル検査データを改ざんした疑いで強制捜査を受け、EU(欧州連合)などへの輸出が停止させられています。加えて、捜査の対象となっている食肉処理施設の認定の取り消しの可能性もあることも「売り」を加速させる材料となっています。

こうしたことから投資家はインドを除くフラジャイルファイブに近づくべきではないことがわかります。一方で米国株が一人勝ちの様相を呈していることから、多くの投資家にとって米国株中心のポートフォリオが賢明と言えます。

グッドラック。

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