バフェット太郎です。

今から15年前の2003年、アップル(AAPL)に1万ドル投資し、今日まで保有することができれば当初の1万ドルは200万ドルになっていました。

とはいえ、今からアップル株に投資しても15年後に200倍になる可能性は低いので、多くの投資家は「第二のアップル」に投資しようとイケてるグロース株を探しています。

しかし、このような大きな投資リターンが得られるのは、アップルのように今後何年も群を抜いて利益を伸ばしていく、稀有な企業を見つけられる運や勘を持った投資家だけであることを考えると、なかなか真似をするのは難しそうです。

実際、「第二のアップル」として候補に挙がっていたテスラ(TSLA)は経営危機に瀕しています。

【テスラ:TSLA】
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テスラの株価はわずか一週間でー21.2%安と暴落しています。これはイーロン・マスクCEOがツイッターで「テスラを1株420ドルで非公開化することを検討している。資金は確保した。」とツイートしたものの、実現可能性が低いとの見方から株価はその後一転して急落しました。

また、SEC(米証券取引委員会)はマスク氏が株価操作を目的としたツイートをした可能性があるとして調査していることに加えて、このツイート以前からテスラ新型車「モデル3」の生産上の問題について投資家に誤解を与えたどうかで調査対象になっていたそうです。

そしてSECが調査しているということが、テスラにとって脅威となる公算が大きいです。

これはテスラに罰金が科されるとかではなくて、SECの調査の対象となっている時点で、誰もテスラに投資ができないことから資金調達が困難になりかねません。

そもそもテスラの現金保有高はわずか22億ドルしかなく、上半期だけで現金燃焼(フリーキャッシュフローの赤字幅)は18億ドルに上っています。一方、買掛金(仕入れ代金の未払い)が30億ドルと借入総額は100億ドル超、負債総額は230億ドルで、今後一年間は黒字化の見通しが経っていません。

そのため、テスラは新たに資金調達できなければ現金が枯渇して破綻することを意味します。とはいえ、SWF(サウジの政府系ファンド)であるPIF(公共投資基金)が資本注入すれば救済することができるので、破綻は免れる公算が大きいです。

しかし、SWFによる資本注入は株主価値の希薄化を意味するため、既存と投資家はいずれにせよマイナスの影響を受けることに変わりありません。

投資家の中には「第二のアップル」に投資するつもりでテスラに投資している人もいますが、別の角度から見ればそれは正しい行為かもしれません。なぜなら、アップルやアマゾンといった人気株は過去、倒産の危機に瀕しており、それを耐えて長期保有した者だけが大きな値上がり益を獲得できたことを考えると、テスラの経営危機はアップルやアマゾンの危機同様に絶好のチャンスと言えるかもしれないからです。

とはいえ、現金が枯渇して倒産するか、株主価値の希薄化の公算が大きいテスラに個人投資家がどれだけの資金を投じることができるのかを考えると、投資家は十分な収益をテスラから挙げられる見込みはなさそうです。

グッドラック。

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