バフェット太郎です。

トランプ大統領がFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げに不満を表明したことで、ドル安円高が進んだことに加えて、ドルと逆相関の関係にある金も上昇しました。

トランプ大統領は利上げについて、「急速に拡大している景気を冷やす」と懸念を示しており、パウエルFRB議長についても昨年FRB議長を選ぶ際、「側近からは彼がハト派(利上げに消極的)だと聞かされていた」としました。

そもそもFRBが利上げを実施する背景には、米国経済の行き過ぎた景気の過熱を抑えるためです。仮に景気が過熱しているのにも関わらず金利を低い水準のまま据え置けば、あっという間バブルとなり、そして弾けて米国経済に打撃を与えるだけです。

そのため、FRBは段階的で緩やかな利上げを実施し、バブルにならなにように適度にガス抜きをすることで持続可能な景気拡大を目指しているというわけです。

しかし、行き過ぎた利上げは経済成長と雇用拡大を減速させかねません。当然トランプ大統領は2020年の再選を意識していることから、景気の腰折れリスクとなるようなものは極力排除したいと考えるのは自然なことです。

とはいえ、FRBの独立性は経済安定に重要と考えられていることから、大統領がFRBを批判することはほとんどありません。パウエル議長も「FRBは政治から独立して政策を実行してきた長い伝統があり、FRBのDNAに深く根差している」とし、金融政策については大統領の意見に従わず、FRBが意思決定することをすでに表明しています。

こうしたことから、トランプ大統領が利上げに不満を表明したことでドルが売られたのは、市場の行き過ぎた反応だと言えます。

【ドル指数:日足】
1
ドル指数は50日・200日移動平均線の上で推移しており、強気相場の中にあります。ただし、短期的には50日移動平均線である94.72まで調整する可能性があります。

【ドル円:日足】
2
ドル円相場は200日移動平均線がサポートラインとなるので、一時110円台を割り込む展開が予想されます。

【金先物価格:日足】
3
ドル高を嫌気して金先物価格は急落しています。また、金ETFから資金が13週連続で流出するなど、過去5年間で最長を記録したことに加えて、金の売り越しポジションは2006年以降最大に膨らんでいます。

こうしたことからドル安局面で一時的な買い戻しが想定されるものの、FRBが段階的な利上げを実施する見通しである一方、日銀が金融緩和を継続する姿勢を示していることから、為替はドル高傾向が続く公算が大きいので、米国株投資家は過度に懸念する必要はありません。

グッドラック。

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