バフェット太郎です。

27日のNYダウ株式市場は前日比-222.77ドル(-1.38%)安の1万5994ドルと急落しました。急落した主な要因は米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文が発表されたことと、個別銘柄の決算によるものです。

FOMCの声明文でFRBジャネット・イエレン議長は、これまでの「景気は緩やかに拡大している」との見通しを「米経済成長は昨年末から鈍化した」と下方修正したことから、景気先行きに対する不安が広がり売りが広がりました。また、個別銘柄の決算では、ボーイング(BA)が市場予想を上回ったものの今年通期の見通しがアナリスト予想を下回ったため、前日比-8.93%と大きく売られました。また、前日の引け後に決算発表したアップル(AAPL)も急落しました。iPhoneの販売台数が予想を下回ったことと通期見通しを下方修正したことにより、アナリストが目標株価を引き下げたことが大きく影響しました。前日比で-6.57%でした。

AAPLのPERは10.13倍、利回り2.09%と魅力的な数字に見えますが、バリュー株投資家はAAPLを「割安だ!」「長期で保有すれば必ず報われる!」などと判断してはいけません。AAPLはあくまでグロース株であり、長期保有に適さない銘柄です。AAPLのようなビジネスはiPhoneの販売台数に大きく依存しているので、消費者たちのiPhone離れが加速したら利益は雪崩のように崩れてきます。チャートを眺めると強気トレンドが継続できるかどうかが試されています。

AAPL

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AAPLはiPhoneを発売して以降、強力な上昇トレンドを持続させてきました。下のチャートはMACDで、過去三回デッドクロスが発生しています。(青〇がそれです。)MACDにデッドクロスが発生すると株価チャートは移動平均線を試す展開になります。過去二回(2008年、2013年)は反発していますが、今回も反発するのか、あるいは割り込み上昇トレンドの終焉となるのか注意深く見守る必要がありそうです。移動平均線を明確に割り込むようなら75ドルが目標株価です。それをさらに割り込めが55ドルにサポートラインがあります。
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