バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した8月米ISM製造業景況指数は予想57.7に対して、結果61.3と予想を大きく上回り、04年5月以来約14年ぶりの高水準となりました。

ISM製造業景況指数が好調だった主な要因は、新規受注が急上昇したことが全体の押し上げに寄与したためです。しかし、今後は輸入関税の影響で原材料コストが上昇することが予想されるため、成長の鈍化が懸念されます。

また、ドル高を背景に今後は製造業の伸びが減速する可能性が高いことに加えて、報復関税による影響など貿易摩擦を巡る動向が懸念材料となっているため、予想を上回る数字も市場はそれほど材料視しませんでした。

ただし、指数が50を依然として上回っていることから、近くリセッション(景気後退)入りする兆候は見られません。

【ダウ平均とISM製造業景況指数】
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チャートは99年以降のダウ平均とISM製造業景況指数の推移です。

政府支出を除いた米GDPの約7割はサービス業など非製造業部門が占めているので、製造業にかつてのような絶対的影響力があるわけではありませんが、依然として経済の重要な柱となっているのは事実で、「米ISM製造業景況指数」は景気の先行指標として常に注目されています。

そもそも米ISM製造業景況指数とは、全米の製造業の購買担当役員にアンケート調査を実施し、その結果をもとに製造業の景況感を表したものです。

たとえば、ゼネラル・モーターズ(GM)の購買担当役員は会社が予測する自動車販売台数にもとづき、必要な分の鋼や塗料、フロントガラスやタイヤなどを仕入れるので、彼らが仕入れを増やしているということは製造業が好調であることを示唆している一方、仕入れを減らしているなら販売が不調であることを示唆していると言えるわけです。

分岐点となるのは50のラインで、これを上回っていれば景気が拡大していることを意味し、反対に下回っていると景気が縮小していることを意味します。 

過去20年間を振り返ると、00年のドットコムバブルと07年の米不動産バブルがはじけると、指数は50を下回り、そこから株価は暴落していることがわかります。その一方で、指数が50を上回り続けていれば株高局面も続くため、今回の61.3という極めて強い数字が出たことは、米国経済が近くリセッション入りする兆候は見られず、株高局面はしばらく続くことを示唆していると言えます。

★★★

資本主義社会は「r>g」という一つの不等式に導かれて格差が拡大するようにデザインされているわけですが、特に強気相場において格差は拡大する傾向にあります。そのため、米国経済が引き続き堅調に推移することが予想されている中で、投資家と非投資家の間で格差はますます拡大することが予想されます。

しかし、仮に投資家のあなたが職場にいる非投資家の同僚に「投資をすべきだ」と説いたところで「こいつ金の亡者かな?」とか思われるだけなので黙っていた方が吉です。資本主義社会が残酷なのは、格差が拡大していくのは必然であり、誰にもそれを食い止める術がないことにあります。

グッドラック。

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