バフェット太郎です。

中国株式市場から急速に投資資金が引き揚げられる中、中国株投資家はすでに白目をむいて泡を吹きつつあります。

【上海総合株価指数:1998ー2018】
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上海総合株価指数は一時2449ポイントと、15年の高値5178ポイントからおよそー53%安と半値以下まで落ち込みました。また、18年の高値3587ポイントからはおよそ32%下げるなど、史上最高値圏で推移している米国株とは対照的です。

過去20年を振り返ると、デッドクロスを形成すると直近の高値から50~70%下落していることから、今回も同規模の下落幅が予想されます。ちなみに15年の5178ポイントを起点にすれば、1553~2589ポイントがターゲットとなるため一段の下げ余地が残されています。

さて、中国株暴落の背景には、米金利上昇が挙げられるわけですが、通常、投資マネーは相対的に金利の低い所から高い所へと流れる傾向があるので、米金利が上昇する中で中国の金利が下落していることから、投資マネーが中国から流出し米国に流入しています。

【米中金利差:2015ー2018】
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現在、米国の10年債利回り3.58%に対して、中国の10年債利回りは3.20%と、その差はわずか0.38%ポイントしかありません。17年11月の1.64%ポイントと比べると金利差が大幅に縮小していることから、市場環境が一年にも満たない間に一変していることがわかります。

米中金利差が縮小していることで、投資家らは景気後退懸念が広がるなどリスクの高い中国市場に投資するよりも、比較的安全で景気拡大期に入っている米国市場に投資した方が賢明だと考えているわけです。

また、米中貿易戦争摩擦による悪影響がすでに実体経済に表れ始めていることも、中国株下落の要因として挙げられます。

【中国GDP(対前年比)】
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中国の第3四半期GDPは予想+6.6%に対して、結果+6.5%と予想を下回りました。中国GDPが予想値を下回ったのは13年第1四半期以来22四半期ぶりのことで、米中貿易摩擦の余波が実体経済に影響を与えつつあることがわかります。

【中国鉱工業生産指数(対前年比)】
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9月の中国鉱工業生産指数も予想+6.0%に対して、結果+5.8%と予想を下回っています。

中国株投資家の中には米中貿易摩擦が早期に解決し、弱気相場が近く終わると考えている人も少なくありませんが、ハッキリ言って米中貿易摩擦の早期解決の見込みは薄いです。

なぜなら、中国は先進国から最先端の技術や管理ノウハウを盗むだけでなく、自国で特許を申請したり、軍事転用したりとやりたい放題やっているからです。

こうした悪用を止めるためには中国での生産を止めることが一番です。そのため、米国は中国に対して高率の関税を課すことで生産を自国を含む他国に移そうとしているわけです。

ただし、米国での生産はコスト増に繋がりますし、中国以外の新興国は生産能力が乏しいことから、一時的に経済に打撃を与える可能性が大きいです。それでも長期的に見れば中国で生産を続けるよりはマシであることから、米国は米中貿易摩擦を長期化させると考えられるわけです。

そのため、中国株は直近の高値から半値以下まで暴落したものの、米中貿易摩擦の長期化で一段安となる可能性があります。

すでに白目をむいて泡を吹きつつある中国株投資家がさらなる下落に耐えられるかどうかは知りませんが、「長期的に見れば上昇するのだから、短期的なボラティリティ(変動率)を無視して中国株に長期投資すればいい」と主張していた当時の発言を、彼らは今どのように受け止めているのでしょうか。

グッドラック。

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