バフェット太郎です。

ファストフード世界最大手のマクドナルド(MCD)が第3四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.99ドルに対して、結果2.10ドルと予想を上回りました。

売上高は予想53億2000万ドルに対して、結果53億7000万ドルと予想を上回りました。

売上高は前年同期比ー6.7%だったものの、これは店舗のフランチャイズ比率を高めていることが要因です。

世界の既存店売上高は予想+3.72%に対して、結果+4.20%と予想を上回りました。

米国の既存店売上高は予想+2.55%に対して、結果+2.40%と予想を下回りました。

米国の既存店客数は2四半期連続で増加したことで、客数の減少に歯止めがかかったことが確認されました。

世界主要市場(オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツなど)の既存店売上高は+5.4%でした。

高成長市場(中国、韓国、イタリア、オランダなど)の既存店売上高は+4.6%でした。

基礎的市場(日本など)の既存店売上高は+6.0%でした。

四半期配当については先月20日に15%の増配を決定し、一株当たり1.16ドル、年間配当を4.64ドルとしています。

【マクドナルド(MCD):日足】
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予想を上回る四半期決算を好感して株価は前日比+6.31%高と急騰しました。

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【マクドナルドのFCFPS推移:2008ー2017】
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さて、マクドナルドの過去10年間のFCFPS(一株当たりのフリーキャッシュフロー)を眺めると、安定して黒字を達成していることがわかります。

そもそもフリーキャッシュフローとは「純現金収支」のことで、企業が自由に使えるキャッシュを意味します。この自由に使えるお金で、企業は内部留保を厚くすることもできますし、配当や自社株買いを通じて株主に還元することもできます。(ただし、内部留保を厚くすることは生産性がないので、資本効率は悪いです。)

マクドナルドの場合、事業拡大や新製品の開発のために莫大な投資支出を必要としないため、フリーキャッシュフローは黒字になりやすいです。また、同社は材料を大量に仕入れることができるので他社よりも価格競争に強いだけでなく、商品の価格そのものが低価格であることから、業績は景気に左右されにくいです。

そのため、毎年安定したキャッシュフローが見込めることから、マクドナルドは金の卵を産むガチョウであり、投資家はそのガチョウを大切に育てればいいだけです。しかし、クソダサい投資家ほど、ガチョウが産む卵には見向きもせず、ガチョウの市場価格ばかりに注目するものです。

ガチョウが市場で売買できることを考えれば、安く買って高く売ることでお金を稼ぐことができるかもしれませんが、それはギャンブルに等しいので大抵の場合、手数料と税金分損するのがオチです。

従って、投資家はマクドナルドのような金の卵を産むガチョウを大切に育て、ゆっくりと着実に資産を増やした方が賢明と言えます。

グッドラック。

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