バフェット太郎です。

29日、米クレジットカード大手マスターカード(MA)が第4四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想0.69ドルに対し、結果0.79ドルでした。
売上高は予想25億5000万ドルに対し、結果25億2000万ドルでした。

MAの地域別売上高構成比は米国39%、海外61%です。そのためドル高が業績を押し下げています。また新興国の成長減速やベネズエラの経済情勢悪化などの逆風は、他のグローバル企業共通の問題です。

本業のカード決済による商品・サービスの購入額や現金引き落としでのカード利用を含めた取引額はそれぞれ12%増となり順調に推移しています。

MA

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MAの10年チャートです。上昇トレンドを試されていますが、株価は決算を好感して89.03ドル(前日比+6.71%)で取引を終えたことから、上昇トレンドはもうしばらく続きそうです。バリュエーションはPER27.33倍、配当利回り0.91%です。経営指標は営業利益率53.87%、ROE50.68%です。売上高は毎年二ケタ成長で典型的なグロース株です。

米国株投資家にはとても人気のある銘柄でグロース株投資家向きの銘柄です。一方でバリュー株投資家にはあまり向かない銘柄です。ぼくがそう考える理由は決済業界は技術の急激な変化が起こりやすく、収益構造が大きく変わる可能性があるからです。

近年、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術により、決済における一連の手順が取り払われる可能性があります。つまり、決済の仕組みが簡素化して、MAやビザ(V)、アメリカン・エキスプレス(AXP)などが今までのように儲けられなくなるというわけです。もちろん、そんな心配が杞憂に終わる場合もありますが、変化の激しい業界はあまりバリュー株投資に向かないのです。
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