バフェット太郎です。

1929年の世界恐慌も1987年のブラック・マンデーも、そして2008年のリーマンショックも、暴落はいつも秋でした。こうしたことから、多くの投資家らは目の前の株安が歴史的な暴落に繋がるのかどうかを注視し、株価の変動に一喜一憂しています。

とはいえ、短期的な売買はゼロサムゲームとなり、手数料と税金分損をするだけなので、株価の変動を気にする必要は全くありません。つまり、株価の行方がどうなろうがあなたは何もする必要がなく、愚直に配当再投資を続ければいいだけです。

ちなみにゼロサムゲームとは、複数のプレイヤーが存在する中で、それぞれの得点と失点の総和(Sum)が常にゼロであるゲームのことを指します。

典型的なゼロサムゲームと言えば、コインを投げて表か裏のどちらが出るかを当てるコイントスがそれです。たとえば、A君とB君がそれぞれ1ドルを賭けてコイントスで勝負すれば、どちらか一方が必ず勝者になり、どちらか一方が必ず敗者になります。そして、それぞれ賭けた金額の総和である2ドルはゲーム終了後も2ドルのままです。

しかし、株式投資の短期売買の場合、取引すれば取引手数料が、含み益を利益確定すれば譲渡益課税がそれぞれかかるので、厳密に言えば株式投資の短期売買はマイナスサムゲームと言えます。

ただし、長期投資はゼロサムゲームにはならずプラスサムゲームになります。たとえば、投資先の企業が毎年安定した利益を稼ぎ、それを延々と内部留保として蓄え続けたとすれば、純資産は毎年増加することになります。これに対して純資産倍率(PBR)が一定なら、株価は純資産の増加に伴って上昇すると考えられるため、時間の経過とともに株式投資はプラスサムゲームになると言えるのです。

また、長期投資なら株を頻繁に売買する必要がないので、取引手数料はもちろん、譲渡課税も発生しません。

とはいえ、多くの個人投資家たちはついつい短期的な売買に走りがちです。これはみんなが思っているほど一年が長く感じられるだけでなく、特に株価が値下がりしている時は一層時間が長く感じられるからです。また、人は過去数年の出来事を今後も永遠に続くと錯覚しがちであることも狼狽売りなど頻繁な売買に拍車を掛けています。

たとえば、為替相場は円高時代が長く続いたことで、多くの人々はこれからも円高トレンドが続くだろうと考えましたし、リーマンショック前の強気相場では、新興国株の強気相場が数年にわたって続いたことで、多くの投資家たちが新興国は経済成長とともに株高も続くと考えました。

しかし、結果的に見れば円高トレンドは2012年に終了し、以降円安トレンドが続いています。また、新興国株も経済成長が続く一方で株価は低迷しています。

そのため、多くの投資家は最近の悪い傾向がこれからも永遠に続くと錯覚することで狼狽売りに走るわけです。

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【S&P500種指数のトータルリターン】
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このチャートは89年から18年にかけてのS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)推移です。過去30年間でおよそ20倍にもなっていることを考えれば、目先の株価に一喜一憂する必要なく、頻繁に売買する必要もないことがわかると思います。

そのため、あなたがやるべきことは一握りの優良株やS&P500ETFに投資し、配当再投資と積立投資を愚直に続けることです。

グッドラック。
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