バフェット太郎です。

原油先物価格はこれまで供給不足懸念から1バレル100ドルを目指すと予想されていたものの、実際は供給過剰状態に陥り値崩れを起こしています。

原油先物価格は1バレル60.67ドルと、10月の高値76.90ドルからー21%下げるなど、弱気相場の目安とされるー20%の下落率を突破しました。

【原油先物価格:週足】
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原油先物価格は50週移動平均線を下回ったことで、17年上期につけた高値55ドルをサポートラインとして下落することが予想されます。また、その下には200週移動平均線が控えていることから、50ドル台後半で買い支えっれる公算が大きいです。

そもそも原油先物価格が暴落している主な要因は、米原油在庫量が増えていることに加えて、トランプ政権によるイラン産原油禁輸措置の適用除外が認められたことが挙げられます。

トランプ政権は11月5日、イランとの原油取引や金融取引の制限を含む制裁第二弾を発動したものの、8カ国・地域の原油取引に関しては180日間の適用除外が認められました。イランにとって原油輸出量全体の8割をこの8カ国・地域が占めていることから、供給ひっ迫懸念が後退し原油が売られたというわけです。

また、このところ増加傾向にある米原油在庫量も「売り」を加速させる原因になっています。

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EIA(米エネルギー省エネルギー情報局)が発表した米原油在庫量によれば、予想+243万バレルの増加に対して、結果+578万バレルの増加と予想を大幅に上回りました。

8月から9月末にかけて、米原油在庫量は予想を上回って減少したことで原油価格を押し上げてきましたが、10月に入ると反対に在庫量が予想を上回って増加したことで、原油価格を押し下げる原因となっています。

しかし、米国は180日後にさらに適用除外することは考えていないとしているため、180日の期限が近づくにつれて原油高は再び加速する公算が大きいです。また、過去を振り返ると、政策金利と原油価格に相関関係が見られたことから、今後追加の利上げが見込まれる中で原油価格も高騰することが予想されます。

【原油先物価格と政策金利】
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チャートを眺めると、90年代後半、00年代後半と、政策金利が引き上げられる中で原油価格が急騰していることがわかります。今回の利上げ局面でも同様に原油価格は上向いており、18年あと一回、19年三回、20年一回の利上げが予想されていることから、原油高は20年頃まで続くことが期待されます。

バフェット太郎はエクソン・モービル(XOM)を保有しているので、原油高によるエネルギー株ブーム再来まで愚直に配当再投資していこうと考えています。

グッドラック。

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